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WBA(世界ボクシング協会)バンタム級2位の堤聖也(28=角海老宝石)が2日、都内のジムで公開練習を行った。
世界前哨戦に臨む堤は、7月7日(日)、両国国技館で開催される「Life Time Boxing Fights 22」セミファイナル56.0kg契約10回戦でウィーラワット・ヌーレ(22=タイ)と対戦する。
試合の模様は、ABEMAで全試合無料ライブ配信される。
世界前哨戦に臨む堤は、7月7日(日)、両国国技館で開催される「Life Time Boxing Fights 22」セミファイナル56.0kg契約10回戦でウィーラワット・ヌーレ(22=タイ)と対戦する。
試合の模様は、ABEMAで全試合無料ライブ配信される。
「順調に仕上がっている」
練習前に取材に応じた堤は、「いつもより2.5kg重いので(※主戦場はバンタム級で次戦は56.0kg契約戦)減量は楽だが、試合の話が決まったのが直前だったので、(リミットまで持っていくのが)計量日ギリギリまでかかるかなと思ったが、しっかりと落ちている」と仕上がりの良さをアピールした。
「恐怖心を持ちながら取り組んでいる」
対戦相手のヌーレの映像は20秒ほど見たようで、「リターンのパンチを返してきて、しっかりとしたボクシングをする。これから、じっくりと見てみたい」と話し、「先週から恐怖心を持って、いつもの試合のような緊張感で取り組んでいる。『負けるかもしれない、効かされるかもしれない』と、相手を高く見積もって調整している。こういう時には、頭がぶつかって負傷引き分けとか、思いがけないハプニングがある。不安を感じながら気持ちを作っている」と気を引き締めていた。
これまで数々の強豪と拳を交えて日本王座を4度防衛(返上)、世界上位ランカーまで上り詰めてきた堤にとって、今回は格下相手だが、表情や発言から油断は微塵も感じられなかった。
これまで数々の強豪と拳を交えて日本王座を4度防衛(返上)、世界上位ランカーまで上り詰めてきた堤にとって、今回は格下相手だが、表情や発言から油断は微塵も感じられなかった。
米国でスパーリング合宿
昨年、獲得したモンスターバンタム級トーナメントの優勝賞金(1000万円)は、両親へのプレゼントや生活費、米国ロサンゼルス合宿の費用に充てたという。
5月24日から6月10日まで渡米したキャンプでは、WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の中谷潤人(26=M.T)やWBO(世界ボクシング機構)フライ級3位のアンソニー・オラスクアガ(25=米)、WBO世界バンタム級8位のサウル・サンチェス(27=米)といったトップ選手との実戦練習で腕を磨いた。「課題を持ってやっていたので、(練習自体は)良い内容ではなかった。やられたが、良い刺激をもらった」。
5月24日から6月10日まで渡米したキャンプでは、WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の中谷潤人(26=M.T)やWBO(世界ボクシング機構)フライ級3位のアンソニー・オラスクアガ(25=米)、WBO世界バンタム級8位のサウル・サンチェス(27=米)といったトップ選手との実戦練習で腕を磨いた。「課題を持ってやっていたので、(練習自体は)良い内容ではなかった。やられたが、良い刺激をもらった」。
「じっくりと崩していく」
堤は、「早く終わらせようとすると空回りするので、組み立ててじっくりと崩していく。何ラウンドで倒すとかは考えていない」と、次戦をクリアした先に待っている世界戦に向けて、気持ちを高めていた。
石原雄太トレーナーと世界を目指す
会見後には、シャドーボクシング、ミット打ち、ドラムミット打ちをそれぞれ1ラウンドずつ披露。ミット打ちでは、スムーズにサウスポースタイルにチェンジすると、コンパクトかつ力強いパンチを叩き込んでいた。
4人の日本人世界チャンピオンが君臨するバンタム級において、最も世界に近い位置にいる堤。どのチャンピオンと戦っても、「堤が相手なら面白い!」という圧巻のパフォーマンスを期待したい。
4人の日本人世界チャンピオンが君臨するバンタム級において、最も世界に近い位置にいる堤。どのチャンピオンと戦っても、「堤が相手なら面白い!」という圧巻のパフォーマンスを期待したい。