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[試合感想]2024.10.14

IBF世界バンタム級王者西田凌佑の目

 IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級王者の西田凌佑(28=六島)が、10月13日(日)と14日(月・祝)の2日間にかけて開催された「Prime Video Boxing 10」に来場。WBA(世界ボクシング協会)同級新王者の堤聖也(28=角海老宝石)、WBC(世界ボクシング評議会)同級王者の中谷潤人(26=M.T)、そして、WBO-APバンタム級王座決定戦に出場した那須川天心(26=帝拳)の試合をリングサイドで観戦した。

 日本人選手が独占するバンタム級王座。西田は、ライバルたちの戦いをどう見たのかーー。
WBCは中谷潤人(26=M.T)防衛成功
 今回で中谷の試合を見るのは2度目だという西田は、「接近戦もロングレンジでも、強いパンチを当ててくる。フック3連発やアッパーを立て続けに打ったりと普通、あまり出さないようなパンチを出してくるので読みづらい。パンチ力があり、スピードもある。ペッチ選手も勝ちに来ていて、危ない場面もあったが、効かせた時に一瞬のチャンスを逃さず、パンチを畳みかけるところもすごかった」と、強さを説明した。
WBA新チャンピオン堤聖也(角海老宝石)
 昨日、世界初挑戦で戴冠した堤について、「勝ちにこだわった強い気持ちと、しっかりと作戦を立てて遂行していた。前半は井上選手のディフェンスが上手くて、捌かれていたが、下がってディフェンスしていたので、堤選手が一番戦いやすい距離になった。ただ、捌くだけなら(堤選手は)スイッチできるので、追撃のパンチももらってしまう。中盤、井上選手が前に出た時に嫌そうな感じだったので、前に出ても良かったのではないか。実際に戦うのをイメージしながら見ていた」と、バンタム級の主役の一人に躍り出た堤を評価。王座統一戦にも前向きだった。
WBO-AP王者の那須川天心(帝拳)
 5戦目でWBO-AP王者に輝いた那須川について、「KOを期待されているのもあり、少し狙い過ぎているのかなと思った。カウンターや相手をコントロールする距離感が上手かった。アシロ選手は、目が良くて反応が良かった。アシロ選手とはスパーリングをしたことがあるが、その時より仕上がっていた。なんとなくだが(那須川選手の)イメージができた。将来的に対戦できるなら、やりたい」と、チャンピオンとして迎え撃つ姿勢を見せた。

※ペッチ・ソー・チットパッタナ(30=タイ)

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