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[一夜明け会見]2024.9.4

武居由樹! さらなる進化を誓う

 WBO(世界ボクシング機構)バンタム級王者の武居由樹(28=大橋)が3日、横浜市内のジムで一夜明け会見に臨み、お互いのプライドと気持ちをぶつけた36分間を振り返った。

 武居は、同級1位の比嘉大吾(29=志成)との壮絶な打撃戦を制し、ベルトを死守した。

「KOできずに悔しい」
 試合映像を見直したという武居は、「思っていたより悪かった。もっといろいろできた。ただ、試合を楽しんでいるのを感じた。12ラウンド戦えたことは経験になったが、思い描いていたKO決着ではないので悔しい」と目指す目標が高いからこそ、満足することはなかった。

「負けていると思ったから12回は倒しに行った」

 最終12ラウンドにギアを上げて倒しに行ったことに関し、「ダウンを取られて負けていると思った。八重樫さんからも『行け』と指示が出た」と、勝負の分かれ目となった攻防を振り返った。
八重樫東トレーナー
 コンビを組む八重樫東トレーナーは、「予想していた展開とは違った。振り返ってみると、準備段階からいつの間にか作戦が少しずつ変わってしまい、自分と武居で感じた作戦とは違う作戦になった。これは自分のミス。一番最初に感じたインスピレーションを軸に作戦を作っていけば良かった。結果として勝てたから良かったが、自分の未熟さを感じた」と反省した。
「大吾さんには感謝しかない」
 階段ダッシュトレーニングなどで、お互いを高め合ってきた比嘉と名勝負を演じた。試合後の会見で比嘉は「やり切った。悔いもない」と、現役引退を示唆した。

 武居は「野木さん(比嘉とコンビを組む野木丈司トレーナー)のトレーニングに参加させてもらって、大吾さんは良い人で、試合中も楽しく良い試合ができた戦友。(引退を)止めるわけにはいかない。大吾さんには感謝しかない」とおもんぱかった。
次戦は12月の可能性も
 大橋秀行会長は「苦しい戦いで激闘になってしまった。スリップダウンだったと思うが、それが採点に響くかと思ったが、なんとか勝つことができた。相変わらず運の強さを感じた。前回の試合は、最終ラウンドに倒されそうになったが、今回は(最終ラウンドに)倒す寸前まで追い込んだ。そこに成長を感じた」と感想を語った。怪我の具合を見ながら、次戦は12月に予定しているという。

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