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[記者会見]2024.3.7

坂井優太! 大橋ジムで頂点を目指す!

 大橋ボクシングジムは7日、横浜市内のジムで記者会見を開き、アマチュア2022年世界ユース選手権バンタム級王者で、高校6冠の坂井優太(18)が大橋ジムからプロデビューすることを発表した。

 兵庫県尼崎市出身の坂井は、アニメ「はじめの一歩」の影響で、小学1年生から父・伸克さん(52)とボクシングを始めると、兵庫県西宮香風高校に進学。6度の全国大会すべてで優勝し、2022年世界ユース選手権では、バンタム級王者に輝き、2022年度日本ボクシング連盟男子最優秀選手賞に選出された。

熟考してプロ入りを決めた
 高校卒業後は大学に進学し、オリンピックを目指す予定だったが、大橋ジムの大橋秀行会長から誘いを受けた。

 父から「アマチュアで社会人に進んでいけば、プロと同じように職業としてボクシングをやっていける。プロを選ぶ以上、しっかりと(ボクシングだけで)食べていけるボクサーにならないといけない。プロに進むのであれば、100%以上の決意を持って臨むように」と言われて、1週間熟考してプロ入りを決めた。

 昨年6月から3週間に一度のペースで、大橋ジムで練習をしている。「(ボクシングは)個人競技なので、一人ひとりしっかりとやるのは当たり前だが、このジムはチームで盛り上げて練習している。すごく良いなと思った」(坂井)

井上尚弥の言葉にも後押しされた

 アマチュアに残るかプロに転向するか迷っていた時に、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(30=大橋)から「結局、自分の覚悟だよ」と言われたことも、プロ入りを決めたきっかけの一つとなった。
鈴木康弘トレーナーと父・伸克氏の2人体制で育成
 幼い頃から伸克さんと二人三脚で強さに磨きをかけてきたが、これまで通り父と一緒に取り組む。伸克さんは、兵庫県で自営業を営んでいるため、1週間のうち半分、大橋ジムに来て指導。さらに鈴木康弘トレーナーが担当する。鈴木トレーナーは「距離感、タイミング、スピードと教えることがないくらい完璧。一発で倒せるパワーをつけて、打たせずに打つボクシングを極めていきたい」と育成計画を明かした。
「伸びしろを感じる」大橋秀行会長
 主戦場は、スーパーフライ級かバンタム級を予定している。173cmの長身で卓越したディフェンス力が魅力のサウスポーだ。

 アマ時代の試合を観戦し、ジムでも練習を見ている大橋会長は「サウスポーでスピードがあり、ディフェンスが良い。プロで成功するには、ディフェンスが第一。一発のパワーはまだまだだが、練習での打ち方を見ていると必ず伸びる。(野球で例えるなら)今は130qだが、今後160qを投げるような素質を持っている。伸びしろを感じる」と高い潜在能力に期待を寄せた。
6月にデビュー予定
 プロテストはこれから受ける予定で、6月にデビュー戦(6回戦)を計画している。また、5月6日(月・祝)には東京ドームで井上尚弥vsルイス・ネリ戦をはじめ、世界4大タイトルマッチ(すべて大橋ジムの選手が出場)が行われる。

 坂井は「いつか自分も(大舞台に上がりたい)と思うが、まだそういうような事を考える時期ではない。覚悟を持ってプロに来ているので、甘い世界ではないのは覚悟している。先のことを考えている余裕はないので、決められた相手に勝って一歩一歩進んでいきたい」と言葉に力を込めた。目力が強く、「プロボクシングで絶対成功するんだ!」という覚悟がヒシヒシと感じられた。

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