だいごのジム訪問、今回は茨城県水戸市にあるBOY'S水戸ジムに行ってきた。JR水戸駅から徒歩6分で到着。雑居ビル4階にあり、階段を登っていくと中島俊一会長が笑顔で出迎えてくれた。
40坪ほどのスペースにサンドバッグ6基、パンチングボールが2基。そして、ジムの歴史を感じさせる年季の入ったリングが置いてあった。ラジカセから流れてくる音楽と毎ラウンド1分半が経過すると、中島会長が「ハーフタイム!」と大きな声で活気づけていて心地いい。
ジムは、中島会長が一人で切り盛りしている。毎日、プロ選手や練習生のミット打ちをすべて一人で受けているという。ここのジムでは、ミット打ちは1人2ラウンドと決められており、最初はコンビネーションの反復練習をし、次のラウンドになると中島会長がグローブ型のミットに変えて、パンチを繰り出しマスボクシング(寸止め)のような形式を取っている。これは「ミット打ちだけだとワンパターンになり、サンドバッグ打ちと変わらないから変化をつけたいと思ったんです」とのこと。さらに特徴的なのはラウンド終了を告げるブザーが鳴ると、1分間のインターバル中でも、最初の20秒間は軽くパンチを打たせていた。パンチを打ち込んでいる間は中島会長が常に鼓舞してくるから、手を抜くことはできない。
そんな中島会長のボクシングは「基礎を大切にする」ことだという。入門して最初の1ヶ月はジャブとワンツーだけを徹底的に叩き込む。「こんな田舎でもたまにプロ志望が入ってくるんだけど、たいてい1ヶ月で辞めちゃう。これが原因なのかな〜」と頭をかいた。