五十嵐、ロックオン完了!!

　7月16日のWBC世界フライ級タイトルマッチに向け、WBC世界同級1位・五十嵐俊幸(帝拳)は連日険しい練習にその身を投じている。
　ボクシング人生を大きく左右する運命のソニー・ボーイ・ハロ(比国)戦まであと僅か、世界王座奪取への最終段階に入った"Super Sonic"を直撃した!!

　30日、都内・帝拳ジムで五十嵐は仮想ハロとして、WBA世界フライ級12位・村中優(フラッシュ赤羽)をパートナーに4ラウンドのスパーリングを行った。
　サウスポースタイルの五十嵐は、上体を振りながらジワジワと距離を詰める村中に対し、スッテップを踏みながら鋭いジャブで牽制しつつ、ノーモーションの左ストレートで顔面を捕らえる。ここで村中も怯まず、強引に右ストレート・左フックで踏み込むも、五十嵐は巧みなバックステップで空間を作り、切れ味鋭い左ボディアッパー・左ストレートを上下に打ち分けた。4ラウンドを通し、五十嵐は常に距離を意識して足を止めず、高い集中力を保ち続けていた。

　スパー終了後、葛西トレーナーも「五十嵐は凄い切れていたね。今日は試合当日のウェイトでスパーをしたが、これまでで最高の動きをしていたよ!!」とその仕上がり具合に笑顔を見せた。

　念願の世界最高峰のリングを目前に五十嵐は「ウイングハット春日部で、僕が絶対に勝ちます!!」とボクシングモバイルに堂々のタイトル奪取を宣言をすると、葛西トレーナーは「教科書通りじゃないの、今のコメントは(笑)。なんかソツなくまとめたな〜」と鋭いツッコミを入れると、すかさず五十嵐も「良くも悪くも突出しちゃダメなんですよ(笑)。僕の小さい頃の夢は…"普通の人"ですから」と余裕の返しを展開した。

　これまではポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に照準を定めていたが、ハロが"豪腕"でタイトルを奪い去り情勢は一変した。しかし五十嵐は気持ちを切り替え、葛西トレーナーとの"ハロ攻略作戦"は順調に進行している。
　"Super Sonic"は緑のベルト奪取に向け、ロックオンを完了した!!
※近日中に、五十嵐俊幸選手の直撃インタビューもアップします。お楽しみに!!

■WBC世界フライ級タイトルマッチ
王者ソニー・ボーイ・ハロ(比)VS挑戦者・五十嵐 俊幸(帝拳)
■日時:7月16日(月)
■会場:埼玉ウィングハット春日部
■お問合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667