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[公開練習]2024.10.1

岩田翔吉「覚悟を持ってすべてをぶつける」

満を持して世界のベルトを掴みにいく!

 WBO(世界ボクシング機構)ライトフライ級1位の岩田翔吉(28=帝拳)が1日、都内の所属ジムで公開練習に臨んだ。

 2度目の世界挑戦に臨む岩田は、10月13日(日)、有明アリーナで開催される「Prime Video Boxing10」において、同級2位のハイロ・ノリエガ(31=スペイン)と空位の王座を争う。

「2年前とは格段にレベルアップしている」
 岩田は、当時のWBO王者ジョナタン・ゴンサレス(プエルトリコ)に挑戦して以降、4連続KO勝ちで、満を持して2度目の世界挑戦に臨む。体重もリミットまで残り4kgで、順調そのもので、「すごく調子が良い。残り2週間だが、満足いく仕上がりになる」と静かに語った。

 ゴンサレス戦から2年が経ち、心身ともに格段にレベルアップした。「あの時は地に足がついていなかったが、今は落ち着いている。そして、練習の強度を上げても、怪我がなくできるようになった」と成長を実感している。
粟生隆寛トレーナーも王座奪取に太鼓判を押した
 コンビを組む粟生隆寛トレーナーは、「以前はパンチ力に頼っていた部分があったが、自分からボクシングを作っていけるようになった。もう一段、レベルアップした姿を見せることができる」と、王座奪取に太鼓判を押した。

 粟生トレーナーも2度目の世界挑戦で戴冠しており、世界再挑戦する岩田の気持ちを誰よりもよくわかっている。「試合が近づくに連れて、本人も多少不安というか、そういうメンタルになると思うので、そういう時に何か支えになる言葉をかけてあげたい」。
「変化をつけながら当てていく」
 ベルトを争うノリエガの印象を聞かれた岩田は、「スピードがあり、ボディワークが上手くて出入りを活かしたボクシングをする」と話すと、「自分が当てたいパンチを、角度と変化をつけながら当てていく。1ラウンドずつポイントを取りながら、チャンスがあればKOを狙っていく」と意気込んだ。
スパーリングは100ラウンド以上
 会見後には、シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちを披露。ミット打ちでは、コンパクトに打ち込むことを心掛けていた。
世界チャンピオンへ
 ゴンサレス戦の悔しさは今でも忘れていない。「今回ダメで『次、頑張ります』とは言えない。そんな甘い世界ではない。勝利への貪欲さは2年前とは比べ物にならない。それをリングでぶつける」。

 岩田があの時の忘れ物を取りに行くべく、決戦のリングに上がる。

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