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[一夜明け会見]2024.2.25

井上拓真! 次は東京ドーム!

 WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の井上拓真(28=大橋)が25日、横浜市内のジムで一夜明け会見に臨んだ。

 井上は、昨日(24日)、両国国技館で開催された「Prime Video Presents Live Boxing 第7弾」のメインイベントにおいて、同級9位のジェルウィン・アンカハス(32=フィリピン)に9回KO勝ちし、初防衛に成功した。
 
 会場に詰めかけた8500人の観客の前で、最高のパフォーマンスを披露した。
世界戦初メインでKO防衛!
 「正直なところ、KOできるとは思っていなかったので、想像以上。ボクシング人生で一番良い内容だった」。強敵アンカハスを倒し、評価が急上昇した。「これまではSNSを見ても褒められることがなかったが、昨日の試合後は、褒めるコメントばかりでうれしかった」と反響の大きさを感じたようだ。それでも「試合映像は2回見たが、まだまだ修正していかないといけない」とさらなる精進を誓った。
接近戦で打ち勝った
 スーパーフライ級王座を9度防衛したアンカハスに対し、技術で上回り接近戦でも打ち勝った。「左ストレートが強いのは知っていたので、距離感を把握しようと警戒した。接近戦でも打ち勝つことができて、自信につながった。これからもお客さんを沸かせる試合を見せていきたい」と進化した井上拓真を見せていく。
「殻を破ってくれた」井上真吾トレーナー
 井上真吾トレーナーは「試合前は、何年かぶりにスパーリングの映像を一緒に見て、何度も対策してきた。それを試合で出してくれた。ナオ(井上尚弥)とタク(拓真)の試合を見て、リング上で泣いたのはこれが初めて。ナオと比較される中で殻を破ってくれた。まだまだ伸ばさないといけないところがある。今後に期待したい」と合格点を与えると、「ナオとは色が違うが、同じ立ち位置に持っていきたい」と熱く語った。
「バンタム級で一番強いのを証明する」
 国内バンタム級戦線が激アツ状態。多くの日本人選手が、井上のベルトを狙う。井上は「バンタム級で一番強いのは自分だと証明したい」。さらに昨日、中谷潤人(26=M・T)がWBC(世界ボクシング評議会)同級新チャンピオンに輝いた。「勝ち続けていけば、いずれ当たる。その時が来るのを待っていてください」と言葉に力を込めた。
兄弟同時世界戦へ
 大橋秀行会長は、拓真の次戦を同級1位の石田匠(32=井岡)との指名戦で、5月に東京ドームで予定されている井上尚弥対ルイス・ネリ(メキシコ)と同日開催になることを明言した。試合まで2ヶ月余りで試合間隔は短いが、「試合のスパンが短い方が、体が仕上がっているので、勢いに乗ってそのままいける」と自信を見せた。井上は、1週間ほど休んで練習を再開する。

 昨夜、確かに拓真が井上ファミリーのど真ん中にいた。

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