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[立ち話]2023.10.26

富岡樹が帰ってくる!

 元日本ライト級1位の富岡樹(26=角海老宝石)は、11月4日(土)に後楽園ホールで開催される「第8回WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」第1試合ライト級8回戦で、トンテップ・テーヤウォン(20=タイ)と対戦する。

 富岡がリングに上がるのは、昨年6月に当時の日本ライト級王者の宇津木秀(29=ワタナベ)に挑戦して以来、約1年5ヶ月ぶりだ。宇津木戦後はモチベーションが低下して、ジムから足が遠ざかったが、カムバックを決意した。
1年5ヶ月ぶりのリング
 「お久しぶりです!」。ジムで会った富岡は笑顔を見せた。宇津木戦後は、パーソナルトレーナーと運送業の仕事に力を入れていたこともあり、練習はしていなかったという。「トレーナーから何度も連絡があったのですが…。ボクシングは辞めようと思っていた」。「ボクシングから離れている時は毎日、ボクモバを見ながら『吉野さん(吉野修一郎=三迫)、米国で試合をするんだ! すごいな』とか、悔しさはなくて完全にファン目線で見ていた」。

 しかし、今年4月の誕生日会で友人から「やっぱりリングに上がるところが見たい」と言われて皆、そう思っているのか」と再起を決意。7月からジムワークを再開した。
「そろそろ結果を出す」
 富岡は、中谷正義(帝拳→引退)、吉野、宇津木といった強いチャンピオンと互角に渡り合ったが、ベルトには惜しくも手が届かなかった。

 4戦目で日本ユース王者となり、初めてOPBF東洋太平洋王座に挑戦したのが21歳の時。これまで注目を集めてきた富岡だが26歳になった。「周りからは『まだ26歳なんだ』と言われるがもう26歳。若い頃から良い試合をさせてもらっているので、そろそろ結果を出したい」と言葉に力を込めた。
ジャブを主体としたスタイル
 元来、ジャブを主体としたスピードとテンポの良いボクシングを得意としていたが、ファイタースタイルに変更。試行錯誤した結果、再び足を使ったスタイルに戻す。「ずっとファイタースタイルでやっていて、その間は足を使ったボクシングをしていなかったので、すぐに元のスタイルに戻すのはなかなか難しいですね」と苦笑いを浮かべたが、その顔は充実感に満ち溢れていた。
「ライト級の中心になる」
 「相手はタイ人選手だが、まったく油断はしていない。しかし、倒さないといけないと思っている。攻めるアウトボクシングで魅せたい」。「今はランキングから外れてしまったので、ここを勝って来年にはランカーと戦いたい。ライト級の中心にいく!」と目標を掲げた。

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