グリーンツダジムが12月に勝負!

　グリーンツダジムは13日、大阪市内ジムで記者会見を開き「CRASH BOXING vol.30」の組み合わせを発表した。

　試合は、12月10日(日)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で開催される。会見には、日本フェザー級1位の前田稔輝(27)、日本バンタム級1位の那須亮祐(28)、元WBC女子世界フライ級王者で性別適合手術と戸籍変更を経て、男子プロボクサーとしての復帰を目指している真道ゴー(36)が出席した。

　メインイベントで、同級2位の渡部大介(32=ワタナベ)との日本フェザー級最強挑戦者決定戦に臨む前田は、「1年前のタイトルマッチで顎を骨折し、試合にも敗れてしまいました。プロで初めて負けて、大怪我もして一番大きな屈辱でした。自分の中では同じ失敗はないと持っている。必ず勝たないといけないし、最強挑戦者にふさわしい内容で勝ちます」と必勝を誓った。

　セミファイナルで、同級2位の富施郁哉(25=ワタナベ)と日本バンタム級挑戦者決定戦を行う那須は、「2年前に3連敗して、ランキングからも外れて諦めそうになったが、努力を重ねて5連勝で日本1位まで這い上がることができた。連敗もしたけど、諦めなければチャンピオンになれることを示したい。相手はやりにくいサウスポーだが、待つのではなく自分から仕掛けて、必ず王座挑戦権を掴みます」と意気込んだ。

　真道は準公式試合としてバンタム級3回戦で、4回戦で2勝以上している男子プロ選手と拳を交える。ジムによると現在、3選手と交渉中だという。準公式試合は、ヘッドギアなしでレフェリー、ジャッジも公式戦と同じく、採点も行われ勝敗を決める。グローブは8オンス、もしくは10オンスで行われる。前日計量も公式試合同様行われる。

　真道は「公式戦と同じルールの下でやれるならやってみたい。チャンスをいただき戦えることを光栄に思う。来てもらった方に面白いと思ってもらいたい」と意欲を示した。

　ジムは、昨年4月に受験を申請し、JBC(日本ボクシングコミッション)と話し合いを重ねてきた。JBCは医学やジェンダー問題の専門家で構成する諮問委員会で協議し、安全面の不安から、今年7月に男子プロテスト受験を認めない結論を下した。しかし、男子選手との試合形式のスパーリングをした上で安全面を精査し、データや内容によっては受験を認める道筋も提示した。