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[前日計量]2023.9.21

京口紘人「進化した姿を見せる」

 前WBA(世界ボクシング協会)フライ級スーパー王者の京口紘人(29=ワタナベ)が21日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局で前日計量に臨んだ。

 京口は、明日(22日)、後楽園ホールで開催される「DANGAN 260」のメインイベント、フライ級10回戦でフィリピン・フライ級1位のジャーベン・ママ(26=比)と対戦する。

 試合の模様は、ABEMAでライブ配信される。
「KOにこだわる」
 フライ級リミットを100g下回る50.7kgでクリアした京口に対し、ママは1回目の計量を800gオーバー(51.6kg)、2時間後に行われた再計量も400gオーバー(51.2kg)した。両陣営による話し合いの末、ママは明日の16時に再計量し、53.5kg以下でパスすれば試合が成立する運びとなった。

ママが計量オーバー。明日の16時に再計量

 ママの1回目の計量が終わった後に取材に応じた京口は「(計量オーバーは)ダメなことだが、フィリピンから来て調整が難しい面もあったと思う。しかし、しっかりと落とし切ってほしい」と冷静に言葉を発すると、「相手もしっかりと勝ちに来るので、油断はしていない」と気を緩めることはなかった。

 今年5月に行われたフライ級転向初戦は、フルマークの判定勝ちだった。「戦ってみてパワー不足だとは思わなかった。慎重になりすぎたところがある。伸びしろを感じた」と振り返ると、「だからこそ、今回はKOにこだわる。進化した姿を見せて、倒して勝つ」とノックアウト宣言した。

5年ぶりの後楽園ホール登場

 京口が後楽園ホールのリングに上がるのは2018年9月以来、5年ぶりだ。「後楽園ホールの雰囲気は好きなので、楽しみながら戦いたい」と意気込んだ。
明日、再計量する
 一方、拳を交えるママは「この試合に向けてスパーリングもたくさんしてきたのだが…」とだけ話し、計量会場を後にした。
丸田陽七太(森岡)再起戦
 元日本フェザー級王者の丸田陽七太(26=森岡)は、ライト級8回戦でポンラワット・ナジンダ―(タイ)と拳を交える。丸田はライト級リミットを400g下回る60.7kgでクリアした。

 主戦場としていたフェザー級から2階級上げて再起戦に臨む。「これまではギリギリまで体重を絞って、さらに削っていた」。これまで減量との戦いだったが、「これがありのままの丸田。パワーアップした本来の力を見せる。スピードとキレを第一に、自然の流れで倒す」と意気込んだ。
注目のスーパーライト級戦
 日本スーパーライト級3位の関根幸太朗(25=ワタナベ)は、スーパーライト級8回戦で兒玉麗司(23=三迫)と対戦する。両者とも100gアンダーの63.4kgでパスした。

 取材に応じた関根は「相手は怖いパンチがないので、初回からぶっ倒しにいく。タイトルマッチも近い位置なので、ここはしっかりと勝つ」と自信たっぷりだった。

 ランカー初挑戦の兒玉は「明日の試合が楽しみ」と話すと、「うちのジムには藤田さん(藤田炎村=日本王者)をはじめ、強い選手がたくさんにいる。先輩のことはリスペクトしているが、超えたいと思っている。明日は自分だけがパンチを当てて勝つ」と必勝を誓った。

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