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[試合後談話]2023.7.30

中日本もバンタム級が熱い!

 愛知・刈谷あいおいホールで30日、「GREEN Dream vol.20」が開催された。メインイベントは、日本同級11位の溝越斗夢(24=緑)と同6位の杉本太一(25=勝輝)による、バンタム級屈指の日本ランカー対決。注目が集まった。

溝越斗夢(緑)

 リングを大きく使いながらも、鋭く速い踏み込みで、一歩中に入った溝越は序盤、右ストレートで杉本の顔面を打ち抜いたが、決定的チャンスを作れなかった。ガードを下げて、右アッパーも打ち込んだ溝越だったが、試合後は反省の弁が口をついた。「相手はいい選手だったけど、自分はもっと上じゃないといけなかった。これから先のことは、少し考えます」と下を向いた。序盤のリードを守り切れなかったことに「7、8回は逃げ切ろうと思った」と振り返り、積極性に欠けたことを悔やんだ。

杉本太一(勝輝)

 一方、後半粘りを見せた杉本は「自分の中の採点では負けていた。相手は強かったし、相手はドローという結果に納得してないと思う」と、リング上では力の差を感じていたと謙遜した。溝越が踏み込んだ後に繰り返した右ストレートに関して、腫れ上がった左頬をアイシングしながら「初めは見えなかった」と悔しがった。それでも、プロ戦績を見ると黒星は全日本新人王決勝の1つだけ。13戦9勝(1KO)1敗(1KO)3分と堂々たる戦績を残しているが、「運がいいだけ」とここでも謙遜した。

バンタム級を盛り上げる西日本のホープ
 バンタム級は、世界4団体統一を果たした井上尚弥(30=大橋)が、スーパーバンタム級に転級したことで、世界王座強奪争いがスタート。この日は、ノニト・ドネア(40=比/米)がWBC王座決定戦で敗れるなど、新時代の到来を印象付けた。

 日本では井上尚弥の偉業を称え、「モンスタートーナメント」がバンタム級で開催されているので、こちらも注目したい。
岐阜ヨコゼキジムの横関孝志会長より贈呈

 この日は、中日本プロボクシング協会より、日本ユース・バンタム級チャンピオンに輝いた安西蓮(22=名古屋大橋)に特別功労賞が贈られた。

安西蓮(名古屋大橋)

 表彰式の後、安西は「厳しい道だと思うが、一歩ずつ目の前のものを勝ち取って、いずれは、日本チャンピオンを目指す」と、地道に一歩ずつ成長していくことを誓った。


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