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[試合後会見]2023.6.10

力石政法が世界前哨戦で魅せた!

 WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者の力石政法(28=緑)が10日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で開催された「3150FIGHT SURVIVALvol.6」のメインイベント、134P(約(60.7kg)契約10回戦で、WBC世界同級17位のリカルド・ヌニェス(29=パナマ)と拳を交えた。

 世界挑戦経験者のヌニェスを迎えて、世界前哨戦に臨んだ力石のパフォーマンスに注目が集まった。
力石政法(緑)が倒した!
 サウスポー力石がジャブから左ストレートにつなげるのに対し、ヌニェスはプレスをかけてボディにパンチを集めて対抗。ボディーワークでかわしていた力石だが、ロープを背負う場面も見受けられた。しかし、勝負は3回に決まる。力石は、カウンターの左ボディアッパーで動きを止めると、パンチをまとめてダウンを演出。ヌニェスに10カウントを聞かせた。
「内容は悪かった」
 鮮やかなKO勝ちを収めた力石だが、内容には満足していなかった。「相手は、世界戦を経験しているだけあって距離感が良かった。後手に回ってしまった。左ボディアッパーはずっと練習していたパンチ。インターバル中に兄ちゃんから『腹を狙え』と指示が出て打った。結果は良かったが、内容は(100点満点の)10点」と首を横に振った。
「一番戦いたいのはナバレッテ」
 「一番実績があるので、戦いたいのはナバレッテ」とWBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者のエマヌエル・ナバレッテ(28=メキシコ)の名前を挙げた力石。次戦での世界挑戦に期待が高まるが「世界はタイミング次第。調整試合を挟むなら、課題を克服していきたい」と、さらに力をつけていくと語った。
矢吹正道(緑)
 兄で前WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の矢吹正道(30=緑)は「今日は後手に回っていた。最初からボディを打てばもっと早く終わった。相手は世界戦を経験しているし、こういう舞台は慣れている。(政法は)顔面ばかり狙ってしまう悪い癖が出た」と、KO勝利にも手厳しかった。
「ボディが効いてしまった」
 一方、ボディブローを浴びてキャンバスに沈んだヌニェスは「技術もパンチ力も私が上だったが、ボディが効いてしまった。力石は強くはない」と強気のコメントを残した。

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