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[試合後会見]2023.6.3

ダウン応酬! ベルトを掴んだのは?

 WBOアジアパシフィック・ライト級王座決定戦、同級1位の保田克也(31=大橋)対同級2位のアピチェット・ペッチマネー(33=タイ)の一戦が3日、後楽園ホールで開催された「第3回WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインイベントで行われた。

 キャリア12戦目で、初のタイトルマッチを迎えた保田と、15戦全勝(5KO)のタイのホープ、アピチェットがし烈なペース争いを繰り広げた。
保田克也(大橋)が新王者!
 中間距離で激しいペース争いを繰り広げる中、保田は4回に右フックを合わせて、ダウンを先取。しかし、アピチェットも右カウンターでダウンを奪い返した。中盤は、体が密着する場面が多く、何度もレフェリーに引き離された。その中でも、保田は左ボディストレートを決めてポイントを加点。終盤も、もみ合いが続き膠着状態。最終12回、アピチェットは投げ飛ばしてしまい、レスリング行為の反則で減点1が課せられた。要所要所で左ボディストレートを決めた保田が新チャンピオンに輝いた。
「もっと強くなる」
 念願のタイトル獲得に成功した保田は「リング上で泣いてしまった。本当にうれしい」と苦労して手に入れたベルトを膝の上に大事そうに置いて、しみじみと語った。

 「近距離でのボディブローをジャッジが取ってくれなかったらと心配した。近い距離でもっとコツコツと打っていかないといけない。練習ではできていたが、試合で出すことができなかった」と試合を振り返ると、「自分は、まだまだ弱いチャンピオン。足りないところも見つかったので、もっと力をつけていきたい」と強く拳を握りしめた。
「仲里周磨選手にリベンジしたい」
 次戦は、指名挑戦者を迎えての初防衛戦が濃厚だ。そこをクリアすれば、保田には戦いたい相手がいる。「負けたままで終わるわけにはいかない」と、日本ライト級王者の仲里周磨(26=オキナワ)へのリベンジを誓った。
「日本で試合ができて良かった」
 試合後に控え室に戻ったアピチェットは、最終ラウンドに減点されたことに関して「相手選手も最後の3ラウンドは、ずっとホールディングしてきたので、相手も減点されるべきだと思った。アンフェアに感じた」と率直な意見を述べると、試合の序盤にダウンを奪われたことに関しても「ダウンにされたが、パンチは当たっていなかった。ビデオを見ればわかることです」と納得はしていなかった。判定結果に関して「自分が勝ったと思った」と首を振った。それでも、日本で試合ができたことには「ファンや関係者の皆さんに感謝しています」と笑顔で語った。
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