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[試合後談話]2023.4.8

那須川天心プロデビュー戦!

 キックの世界で絶対的な地位を築いた那須川天心(24=帝拳)が8日、プロボクシングのデビュー戦で、日本バンタム級2位の与那覇勇気(31=真正)と対戦。青コーナーからリングインした。

クリンチ際の対応力も見せた!

 日本バンタム級2位の与那覇を相手に、プロデビュー戦を迎えた那須川天心。序盤からスピードとステップを披露しつつ、左ストレートを突き出した。2回には、右フックを合わせてダウンを奪った那須川天心。初戦を判定勝利で飾った。

左アッパーを派手に打ち上げた!

 ボクシングデビュー戦で、勝ち名乗りを受けた那須川は「ボクシングファンの皆様、はじめまして。那須川天心です」と笑顔で会場を見渡しながら、「ボクサー那須川天心として見てもらえますか?」と、大きな拍手に応え、入場曲に関しては「やっぱ矢沢でしょ」と、キック時代と同様に矢沢永吉さんの曲に乗ってリングインした。

有明アリーナが揺れた!
 世界を期待される逸材だが、「最高のチームとともに、さらに進化する。KOできなかったけど、最高の会場、最高の舞台で試合ができた」と、関係者やファンに感謝の気持ちを伝えた。今後に関しては、ファンの期待に応えるべく、「チャンピオンを目指す」と宣言した。

 ボクシング初戦を判定勝利で飾った那須川は「パンチももらわなかったし、スピードも良かったし、空間把握も良かった」と手応えを口にしたが、「まとめてスタンディングで終わらせようと思ったが、できなかったので課題は残ります」と今後の成長にも期待した。

 試合中に関して「周りもよく見えたし、楽しかった。確認しながら試合をしてた。今までしてきたこととのすり合わせをしながら、のびのびやれた」と振り返った。判定勝利に関しては、「倒したいなと思ったが、セコンドからもタイミングで」と意思確認をしていたとのことで、「もらわないようにしていた」と明かした。

 ダウンを奪ったシーンに関して「ボクシングでは、ダメージはなくてもダウンになる。キックならスリップかも。これがダウンになるなら気をつけなきゃと思った」とキックとの違いもリング上で体験できた。今は「早くボクシングがしたい」と目を輝かせた。

那須川の判定勝利:0-3(55-59,53-60,53-60)

 試合後の会見で与那覇は「無様に負けたなという感じ」と切り出すと「クリンチも上手く、中に入れてくれなかったし、細かいパンチを打ってきた。スピードだけじゃなく、打ち分けやボクシングの技術もある。パンチ力もキレで倒す感じで、今後KOしていくんじゃないか。吸収力も強くて、上に行く」と試合を振り返った。

 ダウンを奪われたシーンに関しては、「飛びかかってフックを打ったところに合わせられて、手をついたので、ルール上ダウン。仕方ない」と、タイミングの問題だったとした。

与那覇 勇気(31=真正)
 国民的注目を浴びた大きな舞台だったが、「試合は勝たないと、意味がない。どっかで、くらわしてやろうと思ってたけど、勝ちたかった。力が及ばなかった。天心選手の引き立て役になって悔しい。大きい舞台で試合ができて、ファンの方に応援してもらったのに申し訳ない」と感謝の気持ちを伝えた。

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