桑原拓が世界をアピールする!

　OPBF東洋太平洋フライ級王者の桑原拓(27=大橋)とメキシコ同級王者のホセ・リバス(29=メキシコ)が13日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局で前日計量に臨んだ。

　両者は、明日(14日)、後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.98」のメインイベント、51.5kg契約8回戦で対戦する。

　先に秤に乗った桑原は、契約体重を100g下回る51.4kgでクリアした。昨年10月にOPBF王座を獲得。当初は指名試合が予定されていたが、対戦相手がパスポートを保持していないため来日できず。相手を変更して、メキシコ国内王者とのノンタイトル戦となった。「初防衛戦ができなくなると聞いて、モチベーションが下がるかなと思ったが、メキシコ王者との試合が決まり(モチベーションが)上がった」。

勝って世界に突き進みたい

　「相手はテクニックがある。技術勝負になるのではないか。メキシカン特有のアッパーに気をつけたい」と35戦のキャリアを持つリバスを警戒。その上で、「危なげなく圧倒的に勝つ。会長が(世界戦の)GOサインを出してくれるような内容を見せる」と完勝を誓った。

　これが初来日のリバスは、300gアンダーの51.2�sでパスした。囲み取材に応じたリバスは「違う国の選手と試合ができるチャンスを求めて日本に来た」と話すと、「自分の武器は攻撃力。明日は相手を追いかけて、KOで勝つ」と意気込んだ。

　国内フライ級で一級品のスピードとテクニックを持つ桑原。初めてアジア圏以外の選手と拳を交える。進化した姿を見せて、世界をアピールしたい。