ダブル世界戦予備検診!

　「夏休み」最後の1日となる8月31日、日本武道館で開催されるWBA世界バンタム級・スーパーフライ級ダブルタイトルマッチの予備検診が26日、都内で執り行われた。
　"日本武道館決戦"の主役となるWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(亀田)、WBA世界フライ級4位・清水智信(金子)、WBA世界スーパーフライ級王者ウーゴ・カサレス(メキシコ)、WBA世界バンタム級7位デビッド・デラモラ(メキシコ)の4選手が、予備検診終了後に現在のコンディションと、タイトルマッチに向けての意気込みを語った。

　最初に、当日のメインを締めくくるWBA世界バンタム級王者"浪速乃闘拳"亀田興毅が、V2戦を目前に控えた今の心境を語った。「早く計量が終わって、飲んで食べてしか頭にない(笑)。難儀な話やな。リラックスしているように見えるけど、それは記者さん達に対する"フリ"やから!」と笑いを誘う。全身赤のジャージに、何かメッセージがあるのかとの質問が及ぶと興毅は「これからは燃えていかないと!闘争心剥き出しがテーマ。ポスターもだけど、トランクスもシューズも当日は全部"赤"でいくから!」と"燃える闘拳"宣言。
　試合展開を求められ「デラモラは無敗の挑戦者。ボクシング王国メキシコから乗り込んでくる。俺も全てを懸けて戦うよ。大きな興行だし、メインを締めるのは俺だから。積極的に倒しに行きたい。日本が元気になり、笑顔になる試合をします。元気ですか〜!」と、"燃える闘拳"興毅は気合の入った掛け声で、みずからテンションをMAXに上げてみせた。
予備検診結果:WBA世界バンタム級王者・亀田 興毅(亀田)
■身長:166cm
■リーチ:169cm
■血圧:100/69mm/Hg
■脈拍:48min
■体温:36.9℃

　続いて"日本人キラー"WBA世界スーパーフライ級王者ウーゴ・カサレスが姿を見せ、5度目の防衛戦に向けて心境を語った。「今回は初めて東京で試合をする。名城、久高と大阪だったから楽しみだ。コンディションもバッチリで、ウエイトも問題ない。良い練習ができている」と"磐石王者"は余裕の表情で、清水の印象を求めらても「実際に見て特に…。練習はしているだろう。リングの上で2、3ラウンド戦えば全て判るよ」と笑顔を見せる。
　最後にカサレスは「良い試合になるだろう。だけど私が勝つのに間違いはない。メキシコに再びベルトを持ち帰る」と自信満々のコメントで会見場を後にした。
予備検診結果:WBA世界スーパーフライ級王者ウーゴ・カサレス(メキシコ)
■身長:163cm
■リーチ:165cm
■血圧:132/86mm/Hg
■脈拍:53min
■体温:36.7℃

　王者カサレスと入れ替わりに会見を行った挑戦者"スピードスター"清水智信が、3度目の世界挑戦に向けて現在の心境を語った。「ハードな練習を積んできた。あとは試合をするだけ。今回はスーパーフライ級なのでしっかり食べられる。コンディションは良いです」と準備万端をアピールし、カサレスの印象には「体に厚みがあったが想像通り。でも王者のオーラはあった。僕の弱点を見つけたと言っているが、気にしていない。31日は、これまで戦った日本人とは違う戦いになる」と自信を窺わせた。
　意気込みを求められ清水は「3度目のチャンス。人生を懸けて戦い、最後は僕が勝って世界王者になります!」と決意のタイトル奪取宣言。
予備検診結果:WBA世界フライ級4位・挑戦者・清水 智信(金子)
■身長:168cm
■リーチ:170cm
■血圧:129/83mm/Hg
■脈拍:46min
■体温:36.2℃

　最後に王者・興毅に挑む、"無敗の挑戦者"デビット・デラモラが会見に臨んだ。「ちょっと緊張している。だけど東京にも慣れてきて、コンディションも良い。気候も私の地元ティファナとそんなに変わらない」と体調の良さをアピール。
　興毅が「俺にはパンチが当たらない」と発言したことを尋ねられデラモラは「自分のスタイルは、相手の身体どこにでもパンチを打つこと。チャンスがあれば倒しにいく。コウキ!チャンスをありがとう。当日は良い試合をしよう。勝つために私はメキシコから来た!」と興毅にメッセージを送り、タイトル奪取を誓った。
予備検診結果:WBA世界バンタム級7位・挑戦者デビッド・デラモラ(メキシコ)
■身長:163.5cm
■リーチ:163cm
■血圧:120/73mm/Hg
■脈拍:52min
■体温:36.7℃

　はたして"燃える闘拳"興毅はWBA世界バンタム級王座V2防衛に成功するのか。"スピードスター"清水は3度目の正直で、WBA世界スーパーフライ級王座奪取をはたすのか。注目の"日本武道館決戦"まで、あと6日。