興毅vsディアス検診結果

5月7日、大阪府立体育会館で行われるWBA世界バンタム級タイトルマッチの予備検診が2日、王者・亀田興毅(亀田)は東京で、挑戦者・WBA14位ダニエル・ディアス(ニカラグア)は大阪でそれぞれ行われ、両者とも異常なしと診断された。

東京では、検診後の囲み会見でまずTBS側の代表質問があり、挑戦者ディアスが興毅の印象について「ライトフライ級、フライ級と徐々に階級をあげて来ているので、パンチはなさそう」と語ったと聞いた王者・興毅は次のように話した。
　「パンチはないなぁ(笑。初めての大阪での世界戦だしKOは狙っている」としながらも「俺は、世界戦でKOした事もないし、あまり大きいこと言わんとくわ」と記者団を煙に巻いた。

　続いて意気込みを聞かれ、「良いイメージに仕上がっている。後は、勇気、元気が出るような凄い試合をして"大阪の力"を東日本大震災の被災地にちょっとでも送れるように頑張る」とした。

　挑戦者については、「リーチがある分、長い距離からでもパンチはあると思う。俺は打たれ強い選手じゃないので、もらうと危ない」とし、「一発一発に警戒が必要」と気を引き締めつつも、「警戒し過ぎても展開が悪くなってしまうので、カウンターを合わせて行けるようにして行く」とした。
　ここで大阪からの情報が入り、当初は15cmあると言われていた両者のリーチに思ったほど差がない事が解り、「9cmなら俺はダッシュ力もあるし、距離をつぶせる。パッキャオとマルガリートや」と笑みを浮かべた。

　今回は、フィリピン合宿を含めて、いつもより多めの125ラウンドのスパーリングをこなして来た興毅は、「試合勘もつかめたし、(バンタム級として)身体も強くなった。後は、疲れを取りイメージをしっかり作り、本番を迎えるだけ」と話した。

興毅:検診結果
身長:166.4cm
胸囲:99.0cm
リーチ:170.0cm
血圧:121/70mm/Hg
脈拍:43/min
体温36.1℃

ディアス:検診結果
身長:174.3cm
胸囲:84.4cm
リーチ:179.0cm
血圧:122/82mm/Hg
脈拍:48/min
体温36.2℃