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2015年5月のフロイド・メイウェザー(40=米)対マニー・パッキャオ(39=比)、昨年のGGGことゲンナディ・ゲンナビッチ・ゴロフキン(35=カザフスタン/米)対サウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ)のように、近年は超大物同士のカードが実現するケースが目立つ。試合を視聴するために課金するペイ・パー・ビュー(PPV)が広く普及したため、スター選手に相応の報酬を用意することが可能になったことが大きいといえよう。そんな流れに乗って迎えた2018年。はたして今年はどんな選手が活躍し、どんな黄金カードが実現するのだろうか。
18年に実現が期待されるスーパー・ファイトのひとつは、ヘビー級のWBA(世界ボクシング協会)スーパー王者、IBF(国際ボクシング連盟)王者アンソニー・ジョシュア(英)とWBC(世界ボクシング評議会)王者デオンタイ・ワイルダー(米)の統一戦だ。身長198センチ、体重110キロ超、12年ロンドン五輪金メダリストのジョシュアがプロで20戦全KO勝ちなら、身長201センチ、体重102キロ前後、08年北京五輪銅メダリストのワイルダーは39戦全勝(38KO)。こうした数字をみただけでもドキドキしてしまうようなカードだ。ホームはジョシュアが英国、ワイルダーが米国と異なるが、ともに「相手国に行って戦ってもいい」と強気の姿勢をみせており、あとはタイミングと報酬しだいということになりそうだ。
ただ、その前にジョシュアはWBO(世界ボクシング機構)王者のジョセフ・パーカー(ニュージーランド/米)との統一戦が計画されており、またワイルダーも元WBA暫定王者ルイス・オルティス(キューバ/米)とのV7戦が行われる見通しとなっており、それぞれが負傷することなく勝ち残ることが前提となる。ともに強敵相手の次戦を派手なKOで終わらせるようだと、イベントのスケールはさらに大きなものになるだろう。実現するとしたら9月か10月が有力だ。
17年9月の両者の初戦は三者三様のドローという玉虫色の結果が出たが、「私が勝っていた」と主張するアルバレスのコメントとは逆に、ややゴロフキン優勢との声が多かった。初戦実現の際、ゴロフキンが勝った場合は再戦、アルバレスが勝った場合は再戦なし、という条件だったようだが、引き分けという結果を受け、両陣営は交渉を続けている。再戦決定の報を待ちたい。
この勝者とWBAレギュラー王者の村田諒太(帝拳)、WBO王者のビリー・ジョー・サンダース(英)、WBC1位のジャモール・チャーロ(米)、元WBAレギュラー王者ダニエル・ジェイコブス(米)、元WBO&WBAスーパーウェルター級王者デメトリアス・アンドレイド(米)らとの対戦も、18年後半には話題になる可能性がある。