来日のサーマン「今年はウェルター級に注目」

　ウェルター級のWBA(世界ボクシング協会)スーパー王座とWBC(世界ボクシング評議会)王座を保持しているキース・サーマン(29=米)が昨年12月29日にプライベートで来日。30日に横浜文化体育館で行われたダブル世界戦と31日に東京・大田区総合体育館で行われたトリプル世界戦を会場で生観戦した。親日家としても知られるサーマンは一昨年から複数回来日しており、当サイトも16年12月にインタビューしている。今回は、31日の大田区総合体育館の観客席で2団体王者に声をかけてショート・インタビューを行った。

■以前、取材でお会いしたことがありますが、覚えていますか。
サーマン　もちろん、金子ジムでインタビューしたときでしょう、覚えています。

■今回は、どのくらいの滞在予定ですか。
サーマン　3週間ぐらいかな。

■手術した右肘の具合はいかがですか。
サーマン　(左手で右肘に触れながら)まだ違和感は残っているけれど、もう少しリハビリをすれば問題はないと思います。

■結婚したと聞きました。
サーマン　そうなんです。六本木で知り合ったネパールの女性と(17年の)夏に結婚しました。彼女は日本に8年間住んでいて、家族が日本でレストランを4軒経営しています。

■ところで、ウェルター級はエロール・スペンス(米)がIBF(国際ボクシング連盟)王者になり、テレンス・クロフォード(米)も参入してきました。大激戦クラスですね。
サーマン　そのとおりです。スペンスがいてクロフォードがいて、WBO(世界ボクシング機構)王者としてジェフ・ホーン(豪)もいます。みんな147ポンド(ウェルター級)に集まってきたので、面白いクラスになってきました。そんななかで私は2本のベルトを持っているので、誰と戦ってもビッグファイトになります。2018年はウェルター級に注目してください。

■さらなる統一戦をやりたいでしょうね。
サーマン　私とスペンス、クロフォードと、ウェルター級史に残るグレートが3人いるので、統一戦はやりたいですね。ただ、それぞれが目の前の試合を勝ち続けて、機が熟したときに戦うのがベストだと思います。そうすればスーパーファイトになりますからね。

■サーマン選手自身は17年3月からリングに上がっていませんが、次の試合は4月が有力と聞いています。
サーマン　はい、たぶん4月にジェシー・バルガス(米=元2階級制覇王者)と戦うことになると思います。まだ決定ではありませんが。

■バルガスも強敵ですね。
サーマン　彼は性格がいいと聞いていますが、思い切り殴ってやろうと思っています(笑)。