4大タイトルマッチ公開練習

　いよいよ今月6日に迫った4大タイトルマッチの公開練習が30日、協栄ジムにて行われた。
　この日は欠席した関西からの刺客・秋田屋まさえ(ワイルドビート)を迎え撃ち、5度目の防衛戦に臨むWBC女子世界アトム級王者・小関桃(青木)は、秋田屋の印象はの質問に「綺麗な人だな」とほほ笑みつつも鋭い目で次のように語った。「今回は自分自身の体力、スタミナの底上げを強化して来た」と答え、「相手は、足を使った上手いボクシングをするので走りこみに重点を置き、アウトボクサーにどう対処するかを練習して来た」とコメント。青木ジム有吉会長は、「こちらは自分のボクシングをするだけ。ハードに仕上げて来たので、後は疲れを抜くだけ」と語った。

　WBA女子世界スーパーフライ級王座に挑む藤本りえ(協栄)は「減量も順調で、今までで一番のコンディション」と言い、「スパーリングもこれまで最多の60ラウンドをこなして来た」と語った。天海の印象については「前に出て来るプレスに気を付けたい」とした。

　この日は、藤本と小関の夢のスパーリングが2R実現!藤本は、鋭い左ジャブを何度も繰り出し、対する小関もシャープな動きでふたりとも順調な感じだった。

　遅れて登場したWBA女子世界スーパーフライ級王者・天海ツナミ(山木)は、「自分の持っているものを100%出せるように意識していく」と闘志をちらつかせ、「りえのストレートは伸びがあるので」と警戒し「過去2度の防衛戦と違い、今回は距離が近くなるので打ち合いの中での技術を見せる」と宣言。「打ち勝つ自信はある!」と力強く語った。天海は、軽めにシャドーとサンドバック打ちを見せた。

　協栄ジム金平会長は「"女子は凄い"という所を見せられたら」と期待を込めて語った。

　さらに福本雄基(三谷大和)との防衛戦を戦う、日本スーパーフライ級王者・佐藤洋太(協栄)も2ラウンドのスパーリングを披露。好調ぶりをアピールした。
　佐藤は「"世界の匂い"を出した勝ち方をして、世界挑戦の実現につなげたい」と次なるステップを強調した。
　当日は、日本ウェルター級王者・加藤壮次郎(協栄)が日本同級1位・井上庸(ヤマグチ土浦)を迎えての、空位の東洋太平洋同級王座決定を兼ねた日本王座の防衛戦も行われる。