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[発表会見]2015.10.20

井上尚、八重樫のW世界戦

 WBO世界Sフライ級王者の井上尚弥(22=大橋)と同門の八重樫東(32)のダブル世界戦が、12月29日(火)に東京・有明コロシアムで開催されることが決まった。20日、都内のホテルで会見が行われ、初防衛戦に臨む井上は同級1位のワルリト・パレナス(32=比)と、八重樫はIBF世界Lフライ級王者ハビエル・メンドーサ(24=メキシコ)に挑むと発表された。また、アンダーにはOPBF東洋太平洋Sフライ級王者・井上拓真(20)の初防衛戦も組まれた。
※詳細は後ほど。なお、試合の模様はフジテレビ系列で当日放送予定。
右拳は完治した!
 井上は昨年末に世界王座を通産27度防衛した強豪、前WBO王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)を2回KOで破り世界的に大きく評価されたが、この試合で右拳を痛めブランクを作っていた。ただこの間に左と下半身の強化に取り組み、更なる進化をはたしとも言える。夏の箱根キャンプでは、両手に各1kgの鉄アレイを持って、朝晩8キロの坂道を走りこんだほどだ。「9月頃から右をマックスで打てるようになった。次の試合では拳の感触を確かめながら、倒す方向に持っていきたい。去年と同じぐらいのインパクトを残したい」と意気込んだ。
挑戦者はウォーズ・カツマタ
 相手はかつてウォーズ・カツマタの名で日本で活躍した指名挑戦者。左右の強打を武器に70%近いKO率を誇る右のファイターだ。井上の父でトレーナーの真吾氏は、「あまり穴がない相手。ガードがいいので左で崩し、いかにパンチを当てるか」と評価し、井上も「アマで200戦以上戦っている選手で、一発には注意したい」と警戒。しかし、その顔は言葉とは裏腹に自信に溢れ、「ブランクの不安は1%、99%は楽しみ」と数字で心境を表した。
スリリングな試合になると大橋会長
 前戦で知名度を上げた井上には、アメリカでの試合のオファーがかなり来ているらしく、大橋秀行会長は防衛成功を前提に来年、アメリカでの3階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦プランを明かした。これに井上は、「ただ行くのと呼ばれるのでは意味が違う。オファーがあることは自信になるしモチベーションにもなる」と喜び、来るべきビッグマッチに意欲を示した。そのためにもまずは初防衛戦のクリアはもちろん、内容で大きくアピールといきたい!

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