湯場がOPBF王座決定戦に

　日本5階級制覇王者の湯場忠志(都城レオスポーツ)が、12月18日(木)に後楽園ホールで行われる「DANGAN118」で、OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王座決定戦に出場することが分かった。この王座は今年8月、沼田康司(真闘)が下川原雄大(角海老宝石)との再戦で獲得したものだが、沼田は初防衛を迎えることなく王座を返上し引退した。

　対するのは、湯場と同じ37歳のサウスポー、同級1位のデニス・ローレンテ(比)。戦績は58戦48勝(29KO)5敗5分、プロキャリアは今年で20年を迎えた。現在はWBCアジア同級王座に就き、昨年から5連勝中(5KO)と勢いに乗るが、対戦相手はキャリアが浅いか負け越しの選手ばかり。それでも07年9月の長瀬慎弥(フラッシュ赤羽)戦以来、7年ぶりの7度目の来日となり、対日本人戦績は4勝1敗1分を誇る。対する湯場も戦績57戦46勝(33KO)9敗2分、今年4月でキャリア18年を迎えた。はたして古豪対決を制するのは――。

　この日はアンダーカードも充実している。セミファイナルでは、日本ヘビー級王者の藤本京太郎(28=角海老宝石)が、今年9月に石田順裕(グリーンツダ)とヘビー級ウェイトで対戦し判定で敗れたダビド・ラデフ(33=仏)を迎える。ラデフはUBOクルーザー級王者で、戦績は15戦5勝(2KO)8敗2分。今回が2度目の来日。

　また、スーパーバンタム級8回戦では、元日本同級王者の芹江匡晋(31=伴流)が、3年ぶりに復帰する元日本バンタム級トップコンテンダーの臼井欽士郎(34=横浜光)とのベテラン対決に臨む。さらに2試合目では、両目の網膜はく離を乗り越え、1年半ぶりにリングに復帰する12年度の全日本フライ級新人王の長嶺克則(23=マナベ)が、13年度の全日本同級新人王の大保龍斗(横浜さくら)と対戦。日本ランク返り咲きを狙うホープ対決となった。