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[試合速報と談話]2023.7.1

フライ級ライバル対決は総力戦!

 日本フライ級タイトルマッチが1日、後楽園ホールで開催された「第4回 WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のセミファイナルで行われ、チャンピオンの永田丈晶(25=協栄)と同級6位の飯村樹輝弥(25=角海老宝石)が熱戦を繰り広げた。

 アマチュア時代に4度の対戦経験がある2人がプロのリングで拳を交えた。
飯村樹輝弥(角海老宝石)が新王者!
 熱戦を制した飯村が新チャンピオンに輝いた。サウスポー永田がステップを刻みながら左ボディストレートを狙うのに対し、飯村はジャブから右ストレート、左ボディとリズム感のある攻撃で対抗。お互いにまったく引かず、日本一を争うのに相応しいハイレベルな攻防を繰り広げた。前半終了時の公開採点は、48-47(永田)、48-47(飯村)、49-46(飯村)と割れたが、挑戦者がリード。6回、さらにギアを上げた永田に対し、飯村は足を使いながら右カウンターを好打して、ジャッジに見栄えの良さをアピール。ラスト2ラウンドは、壮絶な打撃戦で2人の意地がぶつかり合った。
飯村樹輝弥&山下真成美さん
 5戦目で日本王者に輝いた飯村は「どんなに対策をしてきても、相手あってのことなので上手くいかないということはわかっていた。その中でもトレーナーやパートナー(恋人)と濃い練習や対策を練ってきた。アマチュア時代4戦(飯村の3勝1敗)やっているので、ベースという部分は変わらないと思っていた。だけれど、相手の動画を見て研究したり、自分を高めてきた。対策通りにはいかなったが、勝てたということには嬉しく思う」と喜びに浸った。
「華のあるチャンピオンになる」
 新チャンピオンは続けて「相手は前の2戦、同門の角海老勢と試合をしていたが、あえて情報は聞かないで、早い段階で自分の戦い方を決めて、トレーナーと練習してきた」と今回のタイトル挑戦への過程を明かした。

 今後の目標を聞かれた飯村は「華のあるチャンピオンになりたい。応援が力になったので、みんなに応援されるチャンピオンになります」とさらなる飛躍を誓った。
「また頑張ります」
 控え室に戻った永田は「相手が合わせてきてるのは、わかっていたけど、自分の中でずらすことができなかった。最後いった(勝った)かなと思ったけど」と悔しさ混じりに試合を振り返った。

 プロ5戦で一気に日本タイトルを獲得したが、鬼門の初防衛戦をクリアできなかったことに「声援も前の試合から、めちゃめちゃ聞こえてたので、声援を力に変えたかった。自分は技術もまだまだなので、また頑張っていきたい」と王座奪還に向けて、さらなる成長を約束した。
採点表

 リングサイドで見守った内田洋二トレーナーは「前半、差が3ポイントも離れてるかなって思った。(相手が)もう少し、早い段階で落ちるかなと思った」と試合を振り返った。


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