[公開練習]2025.2.13
中谷潤人! 節目の30戦目でも思いは変わらず!
WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の中谷潤人(27=M.T)が13日、神奈川・相模原市内のジムで公開練習を行った。
2月24日(月)、有明アリーナで開催される「Prime Video Boxing 11」において、同級6位のダビド・クエジャル(23=メキシコ)を迎えて3度目の防衛戦に臨む中谷は、順調な調整ぶりをアピールした。
ジムが用意したスリッパが不足するほど、多くのメディアが集まり、中谷の注目度の高さを改めて実感した。
挑戦者クエジャルは、身長174cmで中谷よりも1cm高い。中谷はこれまで、長身の選手と対戦したことがなく、新たな挑戦になる。「クエジャル選手は、攻撃的なスタイルで、前の手(左)が強い。構えがアップライトなので、自分が見上げる感じになると思う。これまでは上体の動きで避けてきたが、パンチが伸びてくるかもしれないので、スウェーだけではなく、ブロッキングも活用していきたい」と、28戦全勝(18KO)のメキシカンに対して十分な警戒を示した。
その一方で、「相手が大きい分、パンチを当てる面積も広がるため、やりやすくなると思う。対面しながら相手が嫌がるポジションで戦っていきたい」と、これまで培ってきた経験に自信をのぞかせた。
2015年4月にプロデビュー以来、数々の強豪を撃破し、世界3階級制覇を達成。現在、パウンド・フォー・パウンドランキングに名を連ねている。次戦では節目の30戦目を迎える。
公開練習では「30-0」とプリントされた特製Tシャツを着用し意気込みを見せた。「ここまでの道のりは、一戦一戦丁寧に戦ってきた結果で、あっという間だった」と語り、どんな相手に対しても、万全の準備でリングに上がる姿勢に変わりはない。
会見後には、シャドーボクシングとサンドバッグ打ちを1ラウンドずつ披露。ポジションを意識しながら、キレのある右フック、左ストレートを打ち込む姿が印象的だった。
中谷は「ビッグバン」と名付けた新しいニックネームについて、「毎日、練習で濃縮させたものを試合で爆発させるという意味を込めてつけました」と説明。さらに、「2月24日は、ビッグバンを連想させるシーンを作っていきたい」と意気込んだ。
30戦目を迎える中谷にとって、バンタム級王座統一への通過点であり、そして4団体世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)とのスーパーファイトに向けた大事なステップアップ。中谷潤人らしいパフォーマンスに期待したい。
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