出田裕一と豊嶋亮太がついに対決!

　日本スーパーウェルター級タイトルマッチの前日計量が7日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で行われ、4度目の王座防衛に臨むチャンピオンの出田裕一(40=三迫)と同級1位で元日本ウェルター級王者の豊嶋亮太(29=帝拳)が顔を合わせた。

　試合は、トリプル日本タイトルマッチで注目を集めている「FUJI BOXING DIAMOND GLOVE」のセミセミファイナルで行われ、4月8日(火)18時からFODで生配信を予定している。

　69.7kgで計量をクリアした出田は、「コンディションはバッチリです。いつも気持ちを高く持っているが、今回は試合までに、いろんな葛藤や気持ちの変化もあったが、一番気持ちを強く作れた」と、今の心境を語ると、7年ほど前に、都内のフィットネスジムでアルバイトを共にしたという豊嶋との再会にも「昔と変わってなくて嬉しい。楽しんで戦える」と、試合を心待ちにした。

　明日の試合に関して、「足を使うボクシングは期待されてないと思うので、中に入って戦う。防衛戦という気持ちでは戦ってない。(試合に)勝つという気持ちをぶつけて、結果を出したい。やりたい気持ちに偽りはない」と、旧友との対戦に向けて、意気込みを語った。

　69.6kgで計量をクリアした豊嶋は、「毎試合、緊張してやっているが、自分のコントロールの仕方がわかってきた。自分はどんなパフォーマンスができるか楽しみ」と、意気込みを語ると、出田チャンピオンに関して「今日は優しそうにしていたが、競技者として大事なのは、オンとオフをしっかりすること。出田さんも、明日は強い形で来るのかなという印象です」と、警戒心を強めた。

　試合の展望については、「何パターンか用意してきた。削り合いになるかもしれないが、自分のボクシングが発揮できれば、必ず勝利できる。長期政権を築いてきたチャンピオンに勝つことが、今後の試金石になる。全力で行かないと失礼だと思う。王座奪取したい」と、世界を目指す上で、倒さないといけない相手であることを再認識した。