■先ほど話していましたが、ここを勝って日本を卒業。世界ランキング入りを視野に入れていきたいと?
坂 ここを勝たないと終わりですね。
■親交が深い大沢宏晋選手が引退しました。
坂 ちょくちょく連絡もくれますし、ご飯にも連れて行ってもらいます。これまでは、兄貴のような存在だけど、ライバルというか「戦うかもしれない」という気持ちもありましたが、本当の兄貴になった。寂しい気持ちもあり、心強い存在半分というか。
■次戦も心強い言葉をもらったのですね。
坂 「絶対に勝たなアカン」と。大沢さんは、勝ちに対する執着がすごいですから。そして「時間は戻ってこない」と。いつも心に響きますね。
■では、最後に試合への意気込みをお願いします。
坂 コロナ禍もあり、3度すべてが上位選手との防衛戦。3回の防衛はあまり多くはないかもしれませんが、最強挑戦者にしっかりと勝って上にいきます。中途半端な試合をしないで、スッキリと勝ちます。
■どうもありがとうございました。
「ボクモバの目」
坂が日本スーパーフェザー級王座に就いてから3年4ヶ月が経った。コロナ禍の影響もあり、防衛回数こそ多くはないが、常に強い挑戦者を退けてきた。原は、これまでに対戦したことのないタイプだが、培ってきたキャリアを総動員し、勝利に全力を注ぐ。4月1日の日本王座戦が今から楽しみだ。
<取材・構成/やすおかだいご>
<写真/>安里ゆかり・AndStill>