フロッチとグローブスは昨年11月に今回と同じ立場で対戦。5対1で有利とみられていたのはフロッチだったが、なんと初回にグローブスの主武器右ストレートを浴びて痛烈なダウンを喫した。あわやKO負けという大ピンチだったが、ゴングに救われた王者は徐々に反撃し、9回に連打をまとめてレフェリー・ストップに持ち込んだ。しかし、ストップがやや唐突だったことや、8回までの採点でグローブスがリードしていたことなどから再戦を求める声が多く、IBFも再戦を勧告するに至りダイレクト・リマッチが実現することになった。もともと敵愾心をむき出しにしていた両者間にさらなる因縁も加わり、今回の再戦は爆発的な人気を呼んでいる。最初に用意されたウェンブリー・スタジアムの6万席はまたたく間に完売、 新たに2万席が追加されたほどだ。ともに相手の手の内を知っているだけに警戒し合う展開も考えられなくはないが、その可能性は低いだろう。初戦同様、グローブスが積極的に仕掛け、フロッチが迎撃するスリリングな展開が予想される。オッズは3対2で王者有利と出ている。

他