怪物を迎え撃つスティバーン

　5月にWBC世界ヘビー級王座を獲得したバーメイン・スティバーン(35=ハイチ/カナダ/米)は、初防衛戦で31連続KO勝ち中の怪物、指名挑戦者デオンタイ・ワイルダー(28=米)を迎えることになっている。まだ開催日程は決まっていないが、「単なる防衛戦さ」と 特別に気負った様子はみせていない。

　スティバーンは5月の王座決定戦でクリス・アレオーラ(米)から2度のダウンを奪って6回TKO勝ち、WBCのベルトを手に入れた。 初防衛戦はWBCからワイルダーとの対戦が義務づけられている。08年北京五輪ヘビー級銅メダリストのワイルダーはプロデビュー後は31連続KO勝ちで、しかもすべて4回以内で片づけている。 そんな身長201センチの怪物と対峙することになるが、スティバーンは「別にどうということはないよ。私にとっては単なる防衛戦でしかないね」と、気負った様子はない。「すべての試合が大事なんだ。私はワイルダーと戦いたいと思っているが、それはお金のためじゃない。彼が下らない挑発を繰り返しているからさ。しょせんゴミはゴミなんだ」と、挑戦者をこき下ろしている。試合は11月が有力と伝えられる。