V11目指しキャンプのGGG

　WBA世界ミドル級スーパー王者、「GGG(トリプル・ジー)」の愛称で知られるゲンナディ・ゲンナビッチ・ゴロフキン(32=カザフスタン/独)が、7月26日に米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で予定されるダニエル・ゲール(33=豪)との11度目の防衛戦に向け米国カリフォルニア州ビッグベアでトレーニング・キャンプを張っている。

　ゴロフキンは2月1日にオスマヌ・アダマ(ガーナ/米)に7回TKO勝ちを収めて10連続KO防衛を収めたあと、当初は4月26日にMSGでV11戦を計画していた。しかし、逝去した父親の服喪のため試合をキャンセル。この間、スーパー王者に昇格し、併せて7月26日のゲール戦がセットされた経緯がある。ゴロフキンとゲールはアマチュア時代の01年、大阪で開催された東アジア大会ウェルター級決勝で対戦、ゴロフキンが15対3のポイント勝ちを収めている。そんなライバルとの対戦に向けゴロフキンは5月下旬からビッグベアでトレーニング・キャンプを開始。10年6月からコンビを組むアベル・サンチェス・トレーナーとスタミナなど基礎体力のアップに取り組んでいる。「2月から試合をしていないので、今回は少し長めのキャンプになる。調子はすごくいい。ゲールは元チャンピオンなので厳しい試合になると思う」と危機感を口にしている。試合はHBOテレビ「ワールド・チャンピオンシップ・ボクシング」の枠で全米に生中継が予定されている。