WBAランク日本勢が躍進!

　3日、WBAより発表された世界ランキングでは、軽量級・中量級で新たな日本人ボクサーがランクインを果たした。
　先月11日にサルガドを撃破した内山高志(ワタナベ)が、新たにWBA世界スーパーフェザー級王座に君臨。2010年は各階級でWBA世界王座奪取を狙い、国内ボクサー達の挑戦が本格始動する!!

　ライトフライ級は日本同級王者・宮崎亮(井岡)が既に10位にランクされており、今回の発表で、東洋同級王者・家住勝彦(レイスポーツ)が12位に、国重を破った井岡一翔(井岡)が14位に新たにランクインを果たした。10位の宮崎は今月21日(日)、大阪で滝澤卓(タキザワ)を挑戦者に迎え日本王座防衛戦を、12位の家住は来月16日、東洋同級王座2度目の防衛戦を戦う。

　“ライトフライ級三羽烏”とも言える宮崎・家住・井岡の中から、世界戦線へ飛び出すのは果たして…。

　フライ級では今月7日(日)、神戸でデンカオセーン・カオウィチット(タイ)が保持するWBA世界フライ級王座に11位の亀田大毅(亀田)が挑む。大毅は昨年10月に続き、ダイレクトリマッチでのデンカオセーン挑戦。果たして、日本人初の兄弟世界王者誕生となるのか。
　また、前WBA同級王者・坂田健史(協栄)が7位に返り咲き、デンカオセーンVS大毅戦の勝者への挑戦を虎視眈々と狙う。坂田の王座挑戦は実現するのか…。

　スーパーフライ級は翁長吾央(大橋)が13位にランクイン。現在、日本同級王者・中広大悟(広島三栄)が右手親指の負傷により防衛戦が行なえない状況であり、暫定王座戦が予定されいる。翁長の暫定王座戦出場は…。

　バンタム級では、メキシコでWBC中米ボクシング連盟バンタム級王座を奪取した実績が評価され、亀田和毅(亀田)が11位にランクイン。今後、和毅が狙うべきターゲットは一気に世界となるのか。日本王者・東洋王者との対決実現に期待したい!!

　スーパーフェザー級では内山高志が正規王者に輝く!!しかし、リカル・ラモス(コロンビア)が暫定王者に認定されており、内山との王座統一戦が期待される。同級にはホルヘ・リナレス(帝拳)が3位ランクされ、粟生隆寛(帝拳)が新たに4位にランクインを果たした。内山VSリナレス、内山VS粟生の一戦は、ボクシングファンの期待が集まる“夢の一戦”。王者・内山の防衛ロードに大きな期待が集まる!!

　ライト級は先月16日、三垣龍次(M・T)が東洋同級王者・長嶋建吾(18古河)を破り東洋王座を奪取。三垣はこの勝利が評価され、12位に返り咲いた。日本同級王者・近藤明広(日東)が既に8位にランクされており、三垣とのライト級世界戦線への殴り込みに注目したい。

　スーパーウェルター級では石田順裕(金沢)が昨年8月、暫定王座を奪取し、12月には暫定王座防衛戦をクリアした。果たして、石田の正規王者ユーリ・フォアマン(米)との王座統一戦は実現するのか?しかし、フォアマンは6月にミゲール・コット(プエルトリコ)を挑戦者に迎え、防衛戦を戦う可能性が急浮上している。石田は統一戦を実現させ、真王者のポジションを掴み取る事が出来るのか?これからの石田の動向に注目したい。