SM級戦 4日前会見

　5月3日(日本時間4日)にドイツのベルリンで行われる試合を4日後に控えた29日、WBO世界スーパーミドル級王者アルツール・アブラハム(34=アルメニア/独)と、挑戦者ニコラ・シエクロッカ(35=セルビア/モンテネグロ)が記者会見に臨んだ。

　3月1日に宿敵ロバート・スティーグリッツ(露/独)に競り勝って王座を奪回したアブラハムは、わずか2ヵ月の短いスパンで初防衛戦に臨むことになる。そこに自信が見てとれる。「家族のためにも、自分が住んでいる街のためにもベルトは渡さない。短い期間での試合だが、ちょうどいい感じだね。年内にさらに2試合したいからね」と話している。さらに長年のライバルで現在はミドル級のIBF王者でもあるフェリックス・シュトルム(独)にも触れ、「できれば40歳になる前にベルリンのオリンピック・スタジアムで戦いたい」と対戦オファーを出していた。 　一方のシエクロッカは「長い時間かけて世界王座に挑むことができ、感謝している。私はサキオ・ビカ(カメルーン　※昨年2月に挑戦者決定戦で対戦)に敗れたが、その試合から多くを学んだ。5月3日にはモンテネグロ初の世界王者になる」と意気込みを口にした。戦績はアブラハムが43戦39勝(28KO)4敗、シエクロッカは27戦26勝(8KO)1敗。オッズは10対1でアブラハム有利と出ている。