東日本が全日本に勝利

　11日、後楽園ホールで開催された野口ジム主催の「Mega fihgt」で、昨年度の東日本スーパーフライ級新人王の田之岡条(20=小熊)が同じく昨年度の全日本フライ級新人王の日本フライ級15位、大保龍斗(19=横浜さくら)を判定で破る金星を上げた。
　この日は、7試合目に予定されていたバンタム級8回戦が中村量(野口)の棄権で中止となり、田之岡対大保のスーパーフライ級6回戦が繰り上がってセミファイナルとして行われた。

　サウスポーの田之岡は、踏み込みの強い大保に飲まれることなく、左のショートで押さえては前後左右に移動しワンツー、右フックで迎撃。何度か詰められるピンチもあったが、集中力を切らすことなくアウトボクシングでファイターの大保を捌き、最大4ポイント差の判定勝ちを収めた。田之岡はこれで12戦8勝1敗3分。敗れた大保は7戦6勝(2KO)1敗と初の黒星が付いた。

　控え室に戻った田之岡は「大保選手の圧力は怖かったが、相手の右を上手く左で抑えることができた。序盤にカウンターのボディも決まり、あれで勢いが落ちたのも分かった」と試合を振り返った。

　東日本新人王を獲るも、力を出し切れずに全日本で敗れたことに「減量方やフィジカルの強化など負けて気づくものが多かった。大保選手に勝ったことで全日本を獲りなおした気分です」と笑顔を見せ、今年の目標を 「まずはランク入り。そこからひとつずつ上げていきたい」と定めた。