世界戦に昇格か?

　神戸市中央体育館で明日、IBF世界バンタム級次期挑戦者決定戦が、同級5位・大場浩平(真正)と4位・ランディ・カバジェロ(米国)の間で行われる。神戸市内の真正ジムで3日、前日計量が行われた。この席で、IBFの立会人、アニバル・ミナモンテス氏は、明日の試合が挑戦者決定戦から世界王者決定戦に変更になる可能性が出てきたことを発表した。

　当初IBFは、明日開催されるIBF世界バンタム級5位の大場浩平(真正)と4位のランディ・カバジェロ(米国)の試合を世界王者への次期挑戦者決定戦としていたが、現王者のシュチュアート・ホール(英国)が、6月にWBA世界バンタム級スーパー王者、アンセルモ・モレノ(パナマ)と統一戦を行うとネット上で発表した。これを受けてIBFは、今後の対応を急いでいるが、米国にある本部の決定は日本時間の明日午前中になる見通しだ。

　IBFミナモンテス氏は、明日確定するIBFの決定に関して、次の三つの可能性を示した。
(1)現王者のベルトを剥奪し明日の試合を王者決定戦に昇格させる。
(2)今のまま、挑戦者決定戦にして、現王者の次戦を止める。
(3)現王者のベルト剥奪し、王座空位のまま明日の試合を行い、改めて王者決定戦をする。
　今日の時点では明日の試合は挑戦者決定戦になるか、王者決定戦になるかは決まっていないが、IBFルールに従って、明日午前8時に当日計量が行われる。

　この日は、両者ともに100gアンダーの53.4kgで前日計量をクリアした。

　「3日間水分を抜いて、今飲めていることが不思議な気分です。相手は全てにおいて自分より上ですが、ボクシングは何が起こるかわからないスポーツ。それを明日はお見せしますよ。応援よろしくお願いします」と、元気に話した大場。

　「準備はできている。明日はリングに上がってランディ・ガバジェロの名前を神戸のファンに覚えてもらえる戦いを見せる。楽しみにしていて欲しい」と、気合いを入れたカバジェロ。
　ランディの父、マルコム・カバジェロは「日本で試合ができるのは、ランディにとっても良い経験になる。明日が楽しみだ」と、笑顔で話した。