H級王者に2度の指名戦

　ビタリ・クリチコ(ウクライナ)の事実上の引退にともない空位になったWBC世界ヘビー級王座の決定戦は5月10日、米国カリフォルニア州ロサンゼルスで行われることになっている。1位のバーメイン・スティバーン(35=カナダ/米)対2位クリス・アレオーラ(33=米)の勝者が新王者になるわけだが、この新王者には2度の指名防衛戦が義務づけられることになる。

　WBCのマウリシオ・スライマン新会長がメディアに明かしたもので、新王者はまず3位のデオンタイ・ワイルダー(米)の挑戦を受ける義務を負うという。さらに、ここを勝ち抜いた者はブライアント・ジェニングス(米)対マイク・ペレス(キューバ/アイルランド)戦の勝者の挑戦を受けることになるという。ちなみにスティバーンは25戦23勝(20KO)1敗1分、アレオーラは39戦36勝(31KO)3敗。ワイルダーは31戦全KO勝ち、ジェニングスは18戦全勝(10KO)、ペレスは21戦20勝(12KO)1分。ビタリの引退で混戦模様のWBCヘビー級トップ戦線。はたして誰が最後に笑うのか。