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WBC世界ライトヘビー級王者アドニス・スティーブンソン(36=ハイチ/カナダ)が、このほどHBOテレビからショータイムにテレビ放送の契約を乗り換えることになった。
アドニス・スティーブンソン
メディアの総合企業タイムワーナー傘下のHBOと、米国4大ネットワークのひとつCBS傘下のショータイムは、ケーブルネットワークのライバルとして知られる。この二社の競争はボクシング界にも及んでおり、昨年春にはフロイド・メイウェザー(米)が「30ヵ月に6試合、2億ドル(約204億円)」という巨額の最低保障報酬でHBOからショータイムに移ったばかりだ。そして今度はスティーブンソンもHBOからショータイムに移ることになった。移籍に関し、スティーブンソンを擁するイボン・ミシェル・プロモーターは「スティーブンソンに大きなチャンスを与えてくれたHBOには感謝している。私たちはショータイムからオファーを受けたため、HBOにも条件提示を頼んだが、返事が得られなかった」と自身のフェイスブックに書き込んでいる。
スティーブンソンは5月24日にカナダのモントリオールでアンドレイ・フォンファラ(ポーランド)を相手に3度目の防衛戦を行うことになっている。今回の契約テレビ局変更の裏にはライトヘビー級王座統一戦のプランが大きく関係しているとみられている。すでにゴールデンボーイ・プロモーションズは4月19日にIBF王者バーナード・ホプキンス(米)とWBAスーパー王者ベイブト・シュメノフ(カザフスタン/米)の2団体統一戦を行うことになっており、その先のプランとして評価急上昇中のスティーブンソンは欠かせないタレントといえるのだ。ゴールデンボーイ・プロモーションズ&ショータイム VS トップランク社&HBOという対立は、さらに激化してきた。