小野寺完勝!V2防衛!

　日本スーパーライト級タイトルマッチ「王者・小野寺洋介山(オサム)VS挑戦者・西尾彰人(姫路木下)」10回戦が14日、後楽園ホールで開催された。小野寺V2戦は初防衛戦(和宇慶)に続きに、サウスポー西尾を挑戦者に迎え撃った。
　立ち上がりこそ、足を使いジャブで動く西尾の左ストレートを被弾した小野寺だったが、徐々に持ち前の前進するボクシングで距離を詰めると、西尾を怒涛のハリケーンラッシュでコーナー・ロープに押し込んだ。6Rには小野寺の左ボディが炸裂し、西尾は溜まらず悶絶。王者・小野寺が挑戦者・西尾を危なげなく6R1分36秒TKOで粉砕し、2度目の防衛に成功した。

　完勝でV2防衛に成功した小野寺は、試合の荒々しい姿とは打って変わりリング上のインタビューで「ありがとうございます。相手の西尾選手が強かったので、自分のボクシングが出来ず悔しい。もっともっと練習して強くなりたいと思いますので、これからも応援宜しくお願いします」と謙虚な姿勢で応え、オサム会長と四方に“なにくそ”ポースを披露した。
　控室の会見で試合を振り返った小野寺は「成長の無い試合をしてしまいました。もっと自分から挑戦者のつもりで攻めて行かなきゃいけないのに…。積極的に攻めて、面白いボクシングをしたかった。しょうもない試合をしてしまいました」と終始反省のコメント。西尾の攻めについては「足とカウンターが気になって、(自分の)気持ちが弱かった。カウンターが見えて無かったのでもうちょっと分かってから、と思っている内に…。消化不良です」と語り、勝負を決した左ボディは狙っていたのかと聞かれると「左ボディを練習していたので良かった。でも、たまたま当たっただけです。スパーリングは全然やってません(笑。サウスポーがいなかっただけです。実は(西尾選手が)どういう選手か全く見ていなかったので…」と西尾対策の不備を明かした。
　また、来年のチャンピオンカーニバルについて小野寺は「もっと一生懸命練習して強くなります。それだけです。はい!!」と今以上の練習を自身に課した。さらに対戦する亀海喜寛(帝拳)のイメージを聞かれ「凄い巧くて、強くて、自分より全部勝っている選手。気持ちでは負けないよう、良い試合したいと思います」と亀海を評価した。
　2010年、王者・小野寺は、これまで無敗で勝ち上がって来た最強挑戦者・亀海を相手に、“なにくそ魂”で日本最強の証を守り抜く事が出来るのか。小野寺VS亀海のチャンピオンカーニバル決戦に早くも注目が集まる!!