八重樫東vs井上拓真

　5日、対戦相手の発表会見が行われた井上拓真は、3度目の防衛戦を迎えるWBC世界フライ級王者・八重樫東とのスパーリングを行った。

　会見を終えた井上拓真は「ホッとしたし、これからの練習にも身が入ります。試合も何回か見ましたが、そんなにやりづらさは感じなかったので、自分のボクシングができれば勝てる相手だと思います」と意気込みを語った。

　拓真とのスパーを終えた八重樫は「今日の拓真は抑えていたと思います。いつもボコボコにやられますから」と話すと「駆け引き、スピードは(兄)尚弥が上だが、パワーは拓真が上。2戦目で世界ランカー、これから良いキャリアを積んでいくと思いますよ。全然問題ないと思います」と評価した。

　3度目の防衛戦となるWBC世界フライ級タイトル戦について八重樫は、「アマをやっていた選手なので、しっかりしたもの持っている選手だと思う。メキシコ人っぽいメキシコ人なので自分のボクシングで、しっかりとボクシングをしていこうと思っています。自分の引き出しをたくさん使って、最善を選んでいけたらと思っています」と意気込みを語った。

　松本チーフトレーナーは、「フィジカルを初めてから、怪我はなくなりましたね。八重樫クラスになると、今から特別なトレーニングをするということはないが、怪我だけは無いように細心の注意をしています」と語った。防衛した後のロマゴン戦については「次にロマゴン戦があるとすれば、そこも視野に入れてやっていきたいが、八重樫の『この試合に集中したい』という意向で、それに沿って進めています」と明かした。