大場 公開練習

　 4月4日に神戸市立中央体育館で開催されるIBF世界バンタム級挑戦者決定戦に臨む大場浩平(29=真正)が3日、神戸市内の所属ジムで練習を公開した。挑戦権を争うランディ・カバジェロ(23=米)は20戦全勝12KOを誇る、現在売り出し中のホープだ。2度目の日本タイトルを獲得し進化を遂げた大場はどのような調整を見せるのか。

　練習前に会見を開いた大場は「今回のチャンスは最初で最後のチャンスだと思っています」と気合の入った表情で語ると「4月4日は嫁さん(麻里子さん=31)の誕生日なんですよ。なんとしても良いプレゼントをしたいですね」と、愛妻家の一面も見せた。「自分のスタイルである、ねちっこさを出したら互角以上の戦いはできると思っています。後半勝負で考えています」と試合対策の一部を明かした。

　担当トレーナーの江藤日出典 会長代行は「相手はスピードもありますからね。左を練習しています。もうひとつ練習していますけど、まだ試しはじめたところなんでどうなるかわからないですね」と秘策も匂わせた。

　練習を開始した大場は、サウナルームで入念なウォームアップを行うと4月13日大場の返上した日本バンタム級タイトル王座決定戦(益田健太郎=新日本木村)に臨む川口裕(Gツダ)と6Rのスパーリングで軽快な動きを見せるとミット打ち、サンドバック打ちを披露し練習を終えた。
　酸いも甘いも経験してきた大場。曲者の飛躍に期待したい。