IBF会長が来日

　亀田大毅の「負けても王者騒動」の件で、3月2日、IBFのダリル・ピープルズ会長と同ランキング委員会のアニバル・ミラモンテ氏が来日し、日本ボクシングコミッション(JBC)とのミーティングを行った。

　ミーティングを終えたピープルズ会長は記者達に対し、「現段階で詳しく話すことはできないが、今回の件が起こった後からJBCと我々IBFでそれぞれ調査を行ってきて、今日のミーティングで情報を共有した。まだ何点か確認が必要で、多少の時間が必要になるかもしれないが、確認が取れ次第JBCと共同声明を発表する準備を進める。おそらく記者のみなさんが疑問に感じていたことが解決する声明になるだろう。今日は良いミーティングが出来たし、多くの問題も解決できた。我々の間違いに、JBCは理解を示してくれたし、許してくれた。二度と同じ間違いを繰り返さないような今後のプランも話合った。私が日本滞在中に記者会見が行われるかはわからないが、その会見の中で、JBCが話す内容は私が話すことと変わらない」とした。

　JBCの秋山弘志理事長は、「IBFは、亀田大毅選手の行った世界戦でJBCの森田氏、IBFのタッカー氏、WBAのマリナ・ボリソヴァ氏が行った会見が公式なものであると認めた」と話した。続けて「亀田大毅選手の世界戦『負けた場合は空位』という発表も公式なものであるとの確認も取れた。ただ、その発表の中で、タッカー氏が間違えた内容を伝えてしまったということ」と明かした。このことにより、亀田選手の王座については、チャンピオンシップ委員会の判断に委ねることとなる。
　また、亀田サイドからの再審議要求については、「今までと変わらない内容ならば受け付けないが、新たな内容のものがでるのであれば、内容によっては受け付ける姿勢でいる」とした。