鬼も逃げる豪腕コンビ

　節分の日の3日、日本各地の寺社で多くのボクサーが豆まきに駆り出されているが、WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(34=ワタナベ)も花咲徳栄高校ボクシング部後輩でPABAスーパーウェルター級王者、渡部あきのり(28=野口)との豪腕コンビで東京・新井薬師梅照院の本殿に立ち、鬼を震え上がらせた。

　新井薬師では、ほかにも大相撲の琴欧洲関をはじめ多くのアスリートやタレントが参加。境内に集まった近隣住民、1000人以上の邪気を祓い、福を呼び込んだ。

　内山は今年で6回目、渡部は3回目の連続参加とあり、すっかり新井薬師節分祭の顔となった。「自分も楽しみました。お呼ばれされているうちが花なので来年も参加できるように頑張ります」(内山)。「小さな子からお年寄りまで、掛けてくれる声が年々増えて嬉しいですね」(渡部)。

　内山は大晦日の激闘後、しばらくは体を休めていたが、すでにロードワーク、フィジカルトレーニングを再開し、今月末から沖縄で走り込みの合宿を予定している。内山、渡部ともに次戦の発表はまだ先になりそうだ。