井川がランカー高橋に雪辱

　14日、後楽園ホールで開催されたダイナミックヤングファイトボクシングのメインには、日本バンタム級9位の高橋竜也(24=ヤマグチ土浦)に井川政仁(29=角海老宝石)が挑戦。両者は3年半前にも対戦し、この時は高橋が鮮やかな右ストレートを決め3RKOで勝利したが、今回は井川が押し切り、7R負傷判定勝ちで雪辱をはたした。

　高橋は序盤から偶然のバッティングで左目上を負傷し出血。上下に手数はあったものの負傷ストップを恐れてか、リズムが出せないままラウンドが進んだ。対する井川は左ボディ、右フックと圧力で勝り、確実にポイントを奪うと、高橋の右目上負傷の追加もあり、7Rのインターバル中にレフェリーがストップした。井川が66-67,66-68,65-69の負傷判定勝ちを収め、これで昨年5月の2年半ぶりの再起から2連勝。20戦目での日本ランク入りも濃厚となった。

　なお敗れた高橋は、試合前のアナウンスで3月26日の河野公平(33=ワタナベ)対デンカオセーン・カオウイチット(37=タイ)とのWBA世界スーパーフライ級王座決定戦のセミに出場予定となっている――。