3/1 ロマチェンコの挑戦決定

　前WBC世界ミドル級王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(27=メキシコ)が3月1日、米国テキサス州サンアントニオのアラモドームでブライアン・ベラ(32=米)と再戦することが決定した。同じリングでは08年北京五輪と12年ロンドン五輪を連覇したワシル・ロマチェンコ(25=ウクライナ)が、プロ2戦目でWBO世界フェザー級王者オルランド・サリド(33=メキシコ)に挑戦する。

　チャベスとベラは昨年9月に対戦。試合直前になって体重調整に苦しんだチャベスが再三にわたって契約体重の上方修正を要請したすえ、試合ではなんとか勝利を収めたものの判定には疑問の声も投げかけられた。直後から再戦が内定していたが、ここにきて正式決定。16日にトップランク社、サンファー・プロモーションズ、バナー・プロモーションズ、フォアマン・ボーイズ・プロモーションズ合同の発表会見が予定されている。

　セミファイナルではロマチェンコがサリドに挑戦するWBO世界フェザー級タイトルマッチが組まれた。ロマチェンコは昨年10月、プロデビュー戦で世界ランカーのホセ・ラミレス(メキシコ)と対戦。初回にダウンを奪ったすえ4回にダウンを追加、鮮やかなKO勝ちを飾っている。サリドは同じ日にオルランド・クルス(プエルトリコ)との決定戦を7回KOで制して王座返り咲きを果たしている。酸いも甘いも噛み分けた叩き上げのプロが牙城を守るのか、それとも近年の「アマチュア界パウンド・フォー・パウンド最強」の評価もあるサウスポーの天才が偉業を達成するのか、こちらも注目度の高い一戦だ。