コットVSマルチネス 内定か

　米国の最大手プロモーション会社、トップランク(TR)社のボブ・アラム・プロモーターは17日、ロサンゼルス(LA)・タイムズの取材に「6月7日、ミゲール・コット(33=プエルトリコ)とセルヒオ・マルチネス(38=亜　※WBC世界ミドル級王者)がニューヨークで戦うことになるだろう」と語った。

　LAタイムズによると、アラム・プロモーターは「契約を交わしたわけではないが」と前置きしたうえで「6月7日のプエルトリカン・デー・パレードのとき、(コットが)4階級目の王座を獲得する機会を得るはず」と話したという。
　コットに関してはTR社とライバル関係にあるゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が1000万ドル(約10億4000万円)の報酬を提示し、3月8日にサウル・アルバレス(メキシコ)との対戦を打診していたが、コットはGBPに対し3月の試合は準備不足として見送る考えであることを伝えている。一方のTR社は6月7日のマルチネス戦を打診している状態にある。アラム氏の発言どおりならば、TR社がコット獲得に大きく前進していることになる。アラム氏は会場としてマジソン・スクエア・ガーデンのほかに屋外スタジアムも候補に入れている。
　元3階級制覇王者のコットはプロ転向時からトップランク社と組んで戦ってきたが、11年末でフリーになり、12年はGBPの下で2試合を行ったがフロイド・メイウェザー(米)、オースチン・トラウト(米)に連敗。今年10月の再起戦は再びTR社と提携してリングに上がっている。こうしたなかTR社とGBPでコットの次戦の取り合いに発展したという事情がある。