LH級のダブル世界戦

　WBCとWBOのライトヘビー級ダブル世界戦が30日(日本時間12月1日)、カナダのケベックで行われた。アドニス・スティーブンソン(36=カナダ)対トニー・ベリュー(31=英)のWBC戦、セルゲイ・コバレフ(30=露)対イスマイル・シラク(28=ウクライナ)のWBO戦。ライトヘビー級王座の行方は――。

WBC世界ライトヘビー級タイトルマッチ
○アドニス・スティーブンソン(カナダ)
　6回1分50秒TKO
●トニー・ベリュー(英)

WBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ
○セルゲイ・コバレフ(露/米)
　2回52秒TKO
●イスマイル・シラク(ウクライナ)

　メインで行われたWBC戦は、ともに相手の出方をうかがう比較的静かな展開でスタートした。3回に入ってサウスポーのスティーブンソンがペースを上げるとベリューも応戦。4回からはスリリングな攻防が展開された。

　試合を決めたのは「スーパーマン」と呼ばれる王者の強打だった。6回、左でダウンを奪ったスティーブンソンは立ち上がったベリューをコーナーに追い込み、左右の連打を叩きつけた。ここでレフェリーが割って入った。2度目の防衛を果たしたスティーブンソンは24戦23勝(20KO)1敗。敗れた指名挑戦者ベリューは23戦20勝(12KO)2敗1分。

　WBO戦は2回で決着がついた。この回、自慢の強打をヒットしてダウンを奪ったコバレフは、再開後にコンビネーションをフォローしてレフェリー・ストップを呼び込んだ。8月にネイサン・クレバリー(英)を倒して戴冠を果たしたコバレフは、初防衛に成功。24戦23勝(21KO)1分。シラクは23戦21勝(17KO)2敗。