MVP加藤、次は中谷

　東日本ボクシング協会10月の月間賞授賞式が25日、後楽園ホールで行われた。MVPには東洋太平洋ライト級王者、加藤善孝(角海老宝石)が選ばれた。

　「敢闘賞を三回と新鋭賞を一回いただきましたが、最優秀賞は初めてなのでとてもうれしいです」と笑顔を見せた加藤だが「来年の1月11日に井岡ジムの中谷正義選手と試合が決まりました」と報告すると「背も高くて強い選手ですが、世界でやるようになったらもっと強い選手と戦わないといけないので頑張ります」と早くも臨戦態勢に入った。

　ライト級には現在、世界二階級制覇王者の粟生隆寛(帝拳)や荒川仁人(八王子中屋)など世界を目指す実力者がチャンスを待っている。これまで日本王座と東洋太平洋の王座を統一し、成長を評価されてきた加藤も例外ではない。その一方で、世界ランカーを含めた日本人最強も明確にしたいという気持ちもある。複雑な気持ちを隠しきれない様子の加藤だが、西の新鋭、中谷正義との対決はファンも楽しみにする大事な一戦といえる。

　10月の敢闘賞には東洋太平洋スーパーバンタム級王者、和氣慎吾(古口)が選ばれた。これまでに最優秀選手と新鋭賞を受賞した和氣は「敢闘賞にも選ばれたので次は世界を取るだけです」と、この日も元気にリーゼント姿で登場した。