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[試合結果]2013.11.24

フロッチVSグローブス

 WBA&IBF世界スーパーミドル級王者カール・フロッチ(36=英)は23日(日本時間24日)、ジョージ・グローブス(25=英)を相手に英国マンチェスターで防衛戦に臨んだ。試合前から激しい舌戦が展開された英国ダービーは、予想どおり激しい戦いとなった。
○カール・フロッチ(英)
 9回TKO
●ジョージ・グローブス(英)

 注目の英国ダービーだが、7対2のオッズが示すように王者有利の声が大勢を占めていた。しかし、開始から3分経たないうちに波瀾が起こった。挑戦者の強烈な右がヒットしてフロッチがキャンバスに倒れたのだ。タフで鳴らすフロッチがダウンを喫したのは08年のジャーメイン・テイラー(米)戦に続いてプロ、アマ2度目のことだった。ゴングに救われてことなきを得たフロッチだが、2回、3回にもグローブスの攻勢にさらされ窮地が続いた。なんとか反撃の糸口を見つけたのは3回途中のことだった。この回、グローブスは左目上をカットしている。その後はチャンスとピンチが交互に訪れる展開となったが、フロッチは6回にも危ない場面を迎えている。
 熱戦に突然の幕が下りたのは9回のことだった。フロッチが連打でグローブスをロープに追い込み、なおも左右をフォロー。ここでレフェリーが両者間に割って入り試合終了を告げたのだ。唐突とも思われるストップに2万を超える観衆はブーイングで不満を表したが、結果が覆るはずもない。ちなみに8回までの採点は78対73、76対75(二者)でグローブスがリードしていた。辛うじてIBF王座3度目、WBA王座初防衛を果たしたフロッチは「試合を止めるかどうかはレフェリーの判断。私は関係ない」と話したフロッチは34戦32勝(23KO)2敗。グローブスは20戦19勝(15KO)1敗。

 アンダーカードで行われたWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチは、王者スコット・クイッグ(25=英)がディエゴ・シルバ(30=亜)に2回1分41秒TKO勝ちを収めている。  クイッグは2回にボディブローでダウンを奪い、立ち上がった挑戦者に右を浴びせて再びキャンバスに送り込んだ。2度目の防衛に成功したクイッグは29戦27勝(20KO)2分。シルバは36戦29勝(15KO)3敗4分。
 前座には前IBF世界バンタム級王者ジェイミー・マクドネル(27=英)も出場。世界挑戦の経験もあるベテランのベルナール・イノ(40=仏)に7回TKO勝ちを収めている。今秋、指名挑戦を拒否したとして王座を剥奪されたマクドネルは25戦22勝(9KO)2敗1分。イノは27戦22勝(10KO)4敗1分。
 また、この日は12年ロンドン五輪バンタム級金メダリストのルーク・キャンベル(26=英)の登場。チャック・ジョーンズ(23=英)に4回判定勝ちを収めた。これでキャンベルは4戦全勝(3KO)。サウスポーのジョーンズは19戦4勝13敗2分。

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