フロッチVSグローブス

　フロッチは今年5月、WBA王者ミッケル・ケスラー(デンマーク)に判定勝ちを収めて2団体の王座を統一。その試合を前にケスラーのスパーリング・パートナーを務めたのがグローブスだった。そのためグローブスは同じ英国人、同じプロモーター傘下のフロッチから「裏切り者」と罵られたものだった。こうした因縁があるためか、両者間には常にピリピリした空気が漂っている。計量ではフロッチが167.7ポンド(約76.0キロ)、グローブスが166.8ポンド(75.6キロ)だったが、その直後のフェイスオフでは一触即発の状況となった。鼻をつけ合った状態のなかフロッチが相手の耳元で何ごとか囁いて挑発したのだ。ニヤリとする王者、顔を強張らせる挑戦者。両陣営が間に入ってトラブルは避けられたが、因縁はリングのなかに持ち込まれることになった。英国ダービーのオッズは7対2でフロッチ有利と出ている。
　アンダーカードではスコット・クイッグ(25=英)対ディエゴ・シルバ(30=亜)のWBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチも行われる。計量では王者クイッグ、挑戦者シルバとも121.7ポンド(約55.2キロ)だった。こちらは11対1でクイッグ有利と出ている。