井上拓真デビュー!!

　「怪物」のニックネームと共に井上尚弥(20=大橋)がデビューしてから1年。その弟・拓真(17=大橋)が、12月6日の両国国技館でデビュー戦を行う。プロ初戦にして日本ランカー・福原辰弥(24=本田F)と激突する井上拓真の心境はいかに…

　取材日、松本亮とのスパーリングのため大橋ジムを訪れていた、岩佐亮佑(23=セレス)とのマスを終えた井上拓真は、「デビュー戦で相手がサウスポーというこもあったが、練習もしっかりしてきたのでので、今は自信しかありません」と話す。対戦相手についても、「数回ビデオを見たが、見すぎると変な潜入感を持ってしまうのであまり見ていないです」と不安すら感じさせない様子だった。
　兄・尚弥と同じく、デビュー戦が注目されることについて拓真は、「自分は、すぐに調子にのってしまうタイプなので、そこだけは抑えています(笑)」と笑顔をみせた。

　父・トレーナーの真吾氏は、「今回は相当仕上げてきました。デビュー戦で相手がサウスポーということで不安もあったが、全日本チャンピオンや国体チャンピオンとのスパーリングなど、やるたびに良くなってるので、今は不安が自信に変わっています。拓磨の課題は、自分で自分をいかにコントロールできるか」と手応えを感じている様子だ。

　兄・尚弥について話を聞くと「とにかく丁寧にということと、自分で崩していって試合の流れを作って試合を組立ていくのが課題。打たれるようなスパーなら時間はあけるが、極力ダメージを貰わないことを心がけてやっているので、スパーリングの回数は多くしています。二人に言ってることは、打ち急ぎはせず引くときはいつでも引ける状態を作りながら、常にプレッシャーをかける。打ちながらでも冷静に相手を見てカウンターが取れるように。打ち続けるとか、打ち急ぐというところは細かく指示してます。今回に関しては二人ともかなり仕上がっています。良い試合を見せれると思います」と自信を見せた。