MVPは原有吉

　東日本新人王の決勝戦が3日、後楽園ホールで開催された。入場者数2005人と発表された超満員の会場は熱気で包まれていた。
　なお、全日本新人王決勝戦は、11月9日に開催される西軍新人王決勝戦の優勝者とこの日優勝した東日本新人王との間で争われる。

　試合開始早々に左ストレートを打ち抜いた原有吉(白井・具志堅)が、最優秀選手に選ばれた。原がエントリーしたバンタム級はフェザー級と並ぶ、21人が出場した最激戦階級のひとつとあって、ハイレベルな試合が期待されていた。

　最優秀選手に選出された原は「自分なんかが選ばれて恐縮です。普段は地味な性格で、ボクシングも地味なので、派手な試合が出来てよかったです」と、笑顔で語った。

　技能賞に選ばれたミニマム級新人王の若原義敬(協栄)は「今回新人王の決勝に進んだ協栄の三選手の中で、一番技術がないと思っていたので、まさか自分が技能賞をもらえるとは思っていませんでした。相手の選手は技術力がある選手だったので、いい影響を受けたのかもしれません。」と、喜びのコメントを寄せた。

　「MVPかと思ったのでショックです」と、おどけて見せた高見良祐(18鴻巣)が敢闘賞に選ばれた。「プロでは初めての賞なのでうれしいです。」と笑顔で囲み取材に応じた高見が、全日本新人王優勝とMVPを目指す。